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2016年02月02日
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カテゴリ: 患者さんとの交流
過去に何度か書いている患者さんの経過です。
何時かは、書かないと。。。と思いながら、
なかなか書けずにいました。
今日は、辛いお話となりますので、スルーをご選択の方はここまで
また、次回、ご訪問くださいませ。



2015年10月15日以来となります。
スキルス胃癌の50代の女性患者さんの話です。
残念ながら、ここに書いた1ヵ月後に旅立たれました。

腹腔鏡検査で、スキルス胃癌・腹膜播種ステージ4(腹水あり)、

この時、人工肛門の造設しています。
左の腎臓には水腎症も見られ、同じスキルス胃癌・腹膜播種でも
病状はかなり進行していました。

ここで、彼女は腹腔内化学療法の治験に参加することにしました。

私の認識では、この治験に参加するには病状が進行し過ぎていて、
対象外になりそうにも思うのですが、何とか参加が出来たようです。
当時、腹水は1.5Lありました。

治療開始早々は、腹水が増加したり、胸水が溜まったりと
効果はでませんでしたが、続けるうちに効果が出始め、
半年後には、良化しました。

更に半年治療が続くと、若干ながら悪化傾向。

更に半年後、卵巣転移が確認されます。

体調不良、胃の狭窄も顕著となり、治療中断となりました。
この時、ご家族は治療内容の変更を申し出たのですが、
治験である為、それは不可となり、
米村先生の元へ駆け込んでこられたのが2015年1月でした。


ここに到るまでの、2年ちょっとご存命でいられたのですから、
治験参加は正解であったと思います。
本来の目的である延命治療という意味においては、
十分、効果を発揮したと思います。

ですが、「手術」 を望むには残念ながら時は遅すぎたようにも
思いました。

米村先生の十八番である、温熱療法を施行しようとするも、
癌の進行によると思われる癒着と、
更に、腹腔内投与によると思われる癒着が酷く、
温熱療法ができませんでした。
PCIスコアは満点の39点。

それでも何とか手術を施行したのは2015年6月。
胃全摘、大腸、直腸全摘、胆嚢、子宮卵巣切除、
十二指腸も少し、横隔膜も少し、肝臓も少し切除。
膵臓4/5切除。

大きな手術でしたけど、全く食事が摂れなかった状態から、
点滴に頼らずの食事が毎日出来、
念願の郷ひろみさんのコンサートにも行き・・・

ですが力尽きてしまいました。
肝臓の中にかなり大きな腫瘍が出来てしまったんです。

ご主人からはよくメールや電話がありました。

心配な症状が出ると、相談を受けるような感じでしたね。
それに対して、予測の範囲を超えないけれど、
もしかしたら、こうなんじゃ、ああなんじゃ・・・
と返答をしました。
病院に出向いた際のご参考にされたようです。

時には、私の予測をそのまま米村先生に告げ、
「いや、違う」と否定されても、
私の予測の方がしっくりくる事もあったようで、
逆に、

「米村先生はこう言われるんですけど、
 ひろりんさんはどう思いますか?」

なんて逆にご質問されることもあり、
厚いご信頼を頂きました。

ですから、最後の選択に迷いがあった時も
お電話を頂きました。

もう長くはないと覚悟はしています
 ですが、何もせずにはいられないんです
 こうしたいと思うんですけど、
 ひろりんさんはどう思いますか?
 米村先生は、何と仰るでしょうか?


と。。。

思うがままにされてください
 米村先生も、決して、否定も反対もされません
 お気持ちを尊重されることは、間違いありませんから
 気を使わなくても大丈夫です


こうお返事をしました。
それから間もなく、訃報が届き、
少ししてから、ご丁寧なメールが届きました。

ご自身の中の葛藤は、
何故、妻をこんな病気にさせてしまったのかという事でしたね。
自分と結婚したからなのか・・・と葛藤されていました。

でも、これを完全否定したのは、
立派な社会人となった娘さんだったようです。
心を救ってくれたのは、娘さんでした。


単に医療データとして客観的に、結果的に見るならば、
医療の常識から言えば、
何をやっても、ダメ、ダメ、ダメと思われるような状態から、
3年という時を過ごせたのは、
治療の選択が間違っていなかった証と言えます。

















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最終更新日  2016年02月03日 20時57分59秒
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