ところでカナダのお土産と言うとメープルシロップ。このメープルシロップはカナダ全土で取れるのではなく紅葉で有名なメープル街道(ケベック州からオンタリオ州の一部にかけて)に沿っての地域がメープルシロップの故郷なのです。みなさんはこのメープルシロップに旬の季節があるってご存知ですか?メープルシロップはケベックの人たちにとっては大切な春の使者。その昔、開拓時代にやってきた人たちは長い厳しい冬の間、食べるものと言ったら保存のきく根菜類ばかり。ようやく春の足音が少しずつ聞こえるようになってくるこの時期、シロップの収穫を祝して盛大なお祭をしたのです。現代でこそ、冬でもレストラン美味しいものを食べたり、スーパーで高めの野菜を手に入れたりできるようになったのですが、それでもこの春のお祭りを楽しみにしている人は多いらしく、会社、学校、その他の団体などがこぞってSugar Shack(Cavane à Sucre)を企画します。
この週末にSugar Shackに誘われました。残念ながらすでに別の予定があったので断りましたがモントリオールに来た年はもちろん参加しました。ダウンタウンから車で1時間ほど走った郊外には未だにたくさんのメープルの林が立ち並び、そこに文字通り小さな小屋がぽつんと立っています。そこがメープルシロップの精製場であり、このSugar Shackの舞台なのです。小屋の中には木製の長いテーブルとイスがずら~っと並べられていてそこに順次座り伝統的ケベック料理を民族音楽を聴きながら楽しむという簡単なもの。伝統的ケベック料理といってもオムレツやジャガイモ、ベーコン、ハムと言った質素なもの。それら全部に取れたてのメープルを心置きなくかけて頂きます。個人的にはベーコンやハムなどの塩味系はメープルなしが好みです。楽しみなのはTire de l’erable。氷のテーブルの上に温められたシロップを流し込み急激に冷やされて水飴状態になったものをアイスキャンディーの木の棒のようなものでクルクルと掬ってペロペロと頂きます。食事も一段落すると音楽に合わせて踊りだしたり、アルコールが入って話に花が咲いたり。いたって単純明瞭なお祭です。
この時期、街中でも期間限定メープル商品が登場します。その中でもとても楽しみにしているのが某アイスクリーム屋さんのTire de l’erable入りアイスクリーム。一年を通してメープル味のアイスクリームはどこへいっても食べられるのですが、ここの期間限定はトロ~としたメープルがそのまま入ってるんです。モントリオールでは1年中オープンしているアイスクリーム屋は1件もありません。このお気に入りのお店も例外ではなく冬の間はお休みですが春の使者が到来すると冬眠から目覚めるんです。ガイドブックには載ってない民家の中に立っているこのアイスクリーム屋さん。モントリオールに住んでいる人で知らない人はいないというほど有名なとこで。ここを教えてくれたケベックのお友達と毎年この時期一緒にアイスクリーム食べ初めをするんです。早速今日にでもメールでお誘いしてみようかな?