お正月休みの間、やっとプラネタリウムに行けた。
ヒルズのプラネタリウムには行けそうもなく、地元にある静かなプラネタリウム。
海沿いにポツンとそびえ立つ小さなロケット型の建物、秘密の研究所の様なその中に、東
海一と言われている天体投影設備がある。
いざ宇宙へ。
その日はお正月バージョンで、天体観測の後、『宇宙の果て』まで連れて行ってくれるとい
う。
静かな音楽と満天の星空。
優しい語りの後、いよいよ地球を飛び出した。
広がる宇宙は穏やかで温かく、無限の優しさに抱かれているような気持ちになった。
ほんの数十分の宇宙旅行(45分)。
脳や心、全ての扉が開かれていくような心地よさを感じながら宇宙空間を浮遊した。
さぁ、そろそろ帰る時間だ。
遠くに僕らの暮らす地球が見えてきた。
不思議だ
さっき飛び立ったばかりなのに、尋常じゃない程の懐かしさが込み上げて来る。
地球でのいろんな記憶が次から次へと、走馬燈の様に蘇ってくる。
忘れていた事も、身に覚えのない記憶までも・・・。その全てがもう遥か昔の事の様に感じ
られてならない。
目の前に浮かぶその青く美しい惑星が切なく、そして愛しくて仕方がなくなる。
「やっと巡り合えた」
言い知れぬ安堵感と、今まで感じた事のない望郷の念に胸が震えた。
その時、唐突に命と母体、母親と子供の関係性なんだと確信した。
見えないへその緒で、僕ら一人一人が完全にこの地球と繋がっている。
そこから栄養をもらい僕らは生かされている。
例え僕らが悪い子供でも、地球は何とか僕らを生かそうと身を削って働き続けている。
『誕生』そして『絆』
その2文字が映像と共に感覚で僕の脳内宇宙の遥か向こうに浮かんでいるのが見えた。
とにかく僕は地球を見た時、この両手で今すぐに抱きしめたい!そんな強い衝動にから
れた。
そして、こんなに綺麗な惑星で、数々の戦争が起きている事を悲しく思った。
あの45分間で、僕の中にあった何かが劇的に変わった。
というより、ずっと眠っていたものが目を覚ましたんだろう。
きっと、あの時間は僕にとって何憶光年に値する時間だったのかもしれない。
2011年、僕は改めて地球に降り立った。


『This is my choice☆』 Dec 28, 2012
『飛ぶ☆』 Dec 16, 2012
『一人キャンプ☆』 Oct 17, 2011