サプリメントの日だまり

2004年03月04日
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テーマ: 白い巨塔(291)
カテゴリ: カテゴリ未分類
白い巨塔、やっぱりおもしろい!
じっと見入ってしまう。

先日、ロード・オブ・ザ・リングを観てきたが、名作というのは個性的なキャラクターが確立してるな、と改めて思う。
あらゆる役に必然性と個性がある。
ちなみに私は脇役にどれだけこだわれるかで、作品を評価するところがある。(エラソーだが)

さて、今回は裁判が山場をむかえた。
関口弁護士の悲壮感のなかに宿らせた闘志が、盤石の財前教授側を切り崩していく。


私はガンについて、 自分もガンになる可能性がある、 と考えられる程度には詳しい。(自分がガンになるなんて思ってもみない、という人がほとんどだろうが)
※ちなみに私は酒・タバコはやらない

【参考】 サプリメント・辛口エッセイ
食事と栄養、そしてこころ




当然、私の知りうる知識を総動員して治療に専念する。(回復する自信はある)
だが、あらゆる治療をもってしてもガンの進行を止められないほど蝕まれていたら、たぶんその時点で死を受け入れる。(あるいはもっと前か?)
いずれにしろ、その時点で、どういう死に際を迎えるかを考える。

白い巨塔の佐々木庸平(財前教授に実質命をちぢめられた食道ガン患者)にはその選択(自由)はなかった。

手術をすれば完治の見込みもあるが、命をちぢめる危険もある。
手術をしなければ、完治することはないが、1~2年の余命を家族とともに過ごすこともできる。
本当はこの2つの内、どちらかを選べたはずだが、財前教授の「手術以外に助かる見込みはない」という事実上の脅迫(医師の傲慢、ないし怠慢)によって手術が強行され、結果死を招いた。

裁判では関口弁護士がその点を突いた。
財前教授は2つの選択肢があると法廷で証言しながら、実際は「手術しかない」と言って手術を強行した。
もし家族と本人にそのことを説明していたら、佐々木庸平は貴重な人生最後の時間を家族とともに過ごし、死に際を自らでしめくくることもできたはずだ。
少なくとも選択の余地はあった。


重要なことなので時間をくれともうしでて目を閉じた。
ひらめいた苦肉の策は目をかけている医局員柳原に責任をなすりつける、という方法だった。
財前教授は目を見開き、「当時のこと」をさも突然思い出したかのように語り始めた。
傍聴席で突如、責任をなすりつけられた柳原はこれまでないがしろにしながらどうしても無視できなかったこころの声に突き動かされ、 「ウソだ!」 と叫び、真実をわめきながら回りの者に強制排除される。

おもしろい!


ちなみに、、、
法廷で、かつての部下(財前教授)の責任をとり、辞職することで責任をとると決断した東。
それを突然聞かされた妻の政子は、「お茶会に行けなくなる」と言って夫の東を執拗になじる。
東が自分でひいた引き際をあれこれ言うなと怒鳴りつけると、政子は泣いてどこかへ行ってしまう。
どうしても世間体ばかりが気になってしまう妻の政子。
残った娘佐枝子との会話で、東は初めは財前教授との確執、感情から裁判に協力したが、だんだん医師本来の使命感に突き動かされていったことを打ち明ける。
遅すぎたのかとつぶやき、佐枝子がそれを否定する。

東は木陰で泣いていた妻政子の肩を抱き、なにか言葉をかける。
その言葉を聞く政子は夫の引き際を納得したようだ。
ほんの数秒だったが、このシーンがよかったな。

【参考】 サプリメント・辛口エッセイ
食事と栄養、そしてこころ





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最終更新日  2004年03月05日 08時04分35秒
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