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2008年02月18日
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カテゴリ: 火崎勇

夢の通ひ路

夢なら、このまま覚めないで――。会社が倒産、退職金は持ち逃げされ、引っ越せば自殺者が出た部屋、バイト先では不審な男につきまとわれる。なのになぜ、そのストーカー男の部屋でキスされて目が覚める!? ハートフルボーイズラブ。

コバルト文庫です。この歳になってコバルトを読むとは思ってもみませんでしたが、意外な展開で面白かったです。やっぱり火崎さんの本はいいなぁと思えました。

主人公昴は大学の頃から家を出て友人たち3人で広々としたマンションをシェアしていたが、卒業後それぞれの都合で離れることになり楽しく過ごしたマンションを出て、会社の寮に入ることになったが、それを機にしたかのように災難が次々と降りかかり始める。失業した昴は取り合えず大学付近の喫茶店でバイトとして働きはじめ、不幸の次には幸せがやってくると信じ前向きにがんばろうとしていたが、そんな前に一人の謎の男が姿をみせる。

男はここ最近昴の近辺に隠れながらつきまとう男で、昴はストーカーではないかと怪しんでいて、バイト先にまで出現したこともありさらに疑いを深めたが、店で異常な行動は見られずただ頻繁にコーヒーを啜りに来るだけだった。昴は思い違いだったのではと考え始め、店の常連となった男、小野寺に普通に声をかけられるようになり、不安な気持ちが払拭され心は軽くなったが、不幸はやってくる。

父親が癌を患っていることがわかり、入院することになったと兄から電話がはいり、昴はまたしても心が不安定になる。つらいことがあるとぐっすりと眠り、夢の中で誰かに労わられることで翌日いくばくか元気になれる昴はその夜も眠りに逃げたが、『夢の中の誰か』が小野寺の顔になっていたことに驚く。

小野寺は実家への送金のためお金が必要だと考えていた昴にアルバイトを紹介したり、娯楽にまわせる余裕もなかった昴を映画へ誘ったりと、望んでいるものをさりげなく与えてくれ、その優しさに自然と昴の気持ちは小野寺に傾きはじめたが、ある日店にやってきた女性が親密な様子で小野寺を呼び出し、我が儘の言い放題。自分が小野寺の特別ではなかったことを気付かされ、失意と困惑を胸にまた深い眠りに落ちようとする昴だったが、以前のように夢の中の小野寺に甘えてはいけないと強く己に念じたそのとき、夢がはじける・・・というお話。

主人公の不幸にもめげず、明日も頑張ろうと何度も繰り帰しながら自分を鼓舞する姿とか、マスターの『人生の最後には全ての事に帳尻が合う様にできてるんだよ』という言葉とか、落ち込んでるときに励みになるようなお話から、謎が多くて目が離せなかった相手に恋心を抱くようになってしまった話に違和感なく流れていって、最後は、そうくるか~というオチでした。

これから何かイタイことが起こったときには、心の中で『最後にはプラスマイナス0よっ』と念じることにしましょう。






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最終更新日  2008年02月19日 11時22分14秒
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