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母に、幼い頃から異常なほどの執念を持って
完璧主義で抑圧されながら育てられた若きバレリーナ。
その存在が許される唯一の場所、バレエの世界で、
精神的に幼く汚れなく純粋な彼女が、存在を続ける為に強いられたのは、
彼女がまだ理解出来ない、性や、欲望、嫉妬、殺意にまみれた、
野獣の様な荒々しい、人間の精神のもうひとつの側面だった、、。
ダーレンアロノフスキーは、 人間の深い精神世界を描ききる事を主題に置き、冷徹に分析しつつ掘り下げていく監督だと思います。
映画が始まると同時に、観客はバレエの世界にすぐに放り込まれ、主人公とともに臨場感たっぷりにこの緊迫した世界を共有します。
こんな素晴らしい作品を鑑賞出来るのは、稀だと思いますが、
万人にお勧め出来るわけではありませんし、これも出会いだと思いますね。
最高に素晴らしかったと思います。
ナタリーに最高の賛辞を贈りたいと思います。