こんにちは♪ ス~ジ~です♪ 

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独裁者を排除するだけでは


「お前たち、でかしたぞ!」コリン・パウエル

今回ご紹介するのは、ノリエガと彼が率いるパナマ国防軍
を打倒した「正義作戦」のエピソードの要約です。この作
戦は、今回のイラク戦争「自由作戦」に酷似しています。
今回のイラク戦争をはじめるにあたって、コリン・パウエ
ルは、「正義作戦」での体験を何度も反芻したにちがいあ
りません。彼は、このエピソードを次の言葉で、しめくく
っています。

「明確な政治的目標をもち、それを守り通せ。必要な力を
すべて使い、それがどうしても必要ならば、大規模になっ
ても弁解するな。決定的な力が戦争をすみやかに終わらせ
、長い目で見れば人命を救う。将来いかなる脅威に直面し
ても、私はこれらの規則を軍事的助言の基本原則にするつ
もりである」。


<われわれがパナマにかかわるなら、ノリエガを排除する
だけで問題は終わらない>

パナマの真の支配者、パナマ国防軍の長、マヌエル・アン
トニオ・ノリエガ准将は、あばたの目立つ顔で、きらきら
とビーズのように光り、人を射るような瞳をもち、態度も
尊大で、魅力に欠ける男だった。たちまち私は、悪を面前
にしているときの、不気味な感じにとらわれた。

ノリエガは、25年前からCIAと国防情報機関に雇われ
ていた。またノリエガは、キューバとリビアをはじめとす
る各地の情報源と取引をし、パナマではKGBの自由な活
動を許可していた。

われわれはサンディニスタとゲリラ戦を展開しているニカ
ラグア-コントラに武器を送る通路として彼を利用してい
た。(ノリエガに)最初に出会ったこの当時、暴徒をまる
で敬愛されている国家指導者のように扱うのはまことに奇
妙だと考えたことを、私は覚えている。

冷戦政策はときどき身の毛のよだつような仲間をつくった
。

ノリエガはずるい手を使った。ニカラグアにおける反共の
ひそかな作戦を支援して、CIA長官ビル・ケーシーに気
に入られていたのだが、ときどき小さな麻薬売買を禁止し
てアメリカの麻薬取締局を満足させ、他方でコロンビアの
麻薬資金を浄化して何百万ドルもの金をかき集めていたの
である。しかし、ノリエガはやりすぎた。1985年に、
敵対する左派、ウーゴ・スパダフォラをパナマ国防軍が殺
害した事件に関与していたのだ。1988年2月になると
、麻薬取引を裏づける充分な証拠をつかんだマイアミとタ
ンパの大陪審が、ノリエガを起訴した。

われわれは苦境におちいっていた。政府は告訴にゴーサイ
ンを出したが、われわれはまだノリエガを利用していた。

結局、アメリカの諸機関はこぞってノリエガとの関係を絶
った。

国務長官ジョージ・シュルツは、ノリエガを排除するため
、アメリカの軍事介入を含む攻撃作戦を強く主張しはじめ
た。国防長官フランク・カールッチと統合参謀本部議長ビ
ル・クロウは、ノリエガは嫌悪すべき人物だが、ノリエガ
を排除するためにアメリカ軍を使用することは正当化でき
ないと主張した。軍部は最後の手段として以外、政治的目
標を達成するのにかならずしも軍隊を使いたがらない。遺
体袋をもちかえって両親にそのわけを説明しなければなら
ないのは、軍隊なのだ。レーガン大統領は、直接的な挑発
がなければ、パナマへの侵入を絶対に考えなかった。アメ
リカはパナマ人が自国の内政を処理するやりかたが気にく
わないからというだけの理由で介入し、「外国人」の暴漢
みたいに見られるのを避けるべきだと信じていたのである
。

われわれがパナマにかかわるなら、ノリエガを排除するだ
けで問題は終わらないと、私はずっと考えていた。ノリエ
ガの権力基盤は、パナマ国防軍だった。われわれがノリエ
ガを追い出せば、別のパナマ国防軍のならず者が現われて
彼にとってかわるだろう。そして、これまでのところ、わ
れわれはノリエガとその腹心の部下にかわる白馬の騎士を
見つけていなかった。国家安全保障担当大統領補佐官とし
て、私は何度か政策検討グループの会議を開き、ノリエガ
よりも一枚うわてのパナマ国防軍将校か、国防軍の反対を
乗り切れるパナマの民間人指導者を見つけようとした。

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