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先週、無事に調停が成立し、解決した事件の話です。
家庭裁判所での調停は、法律的な問題よりも
感情的な問題のほうが多く、なかなか満足できる解決というのは難しいところです。
例えば、婚姻費用にしてみても、
判例や家裁の一般論から導き出される金額は、
払う側にしたら高いし、もらう側にしたら安いととられるもの。
手続き上は解決しても、感情では解決できないので、満足できる解決とはいえないと思います。
しかし、先週成立した調停は、
ちょっと当事者の関係が複雑ながらも、
それぞれが、過去のことをしっかりと受け止めて、前を向き、
相手に対して謝罪すべきや反省すべきところは振り返ることができた
調停でした(詳しくは書けないので、わかりにくいかと思いますが)。
もちろん、調停において決めなければならないことも、妥当な結論に落ち着きました。
調停委員も、感情的なところが収まるのは難しいことを分かっているので
あまり踏み込まずに解決しようとする場合もあります。
私は、いつも「いや、ここが問題で、こここそ、しっかりとこちらの言い分を聞いて下さい。」
「この点が非常にひっかかっているので、相手方に対して、どのように思っているのか聞いて下さい。」
とお願いします。
この調停でもお願いしたときは、調停委員は乗り気ではありませんでしたが、
うまく聞き出して下さって、解決に結びつきました。
おそらく、話したほうも楽になったのではないかと予想しています。
弁護士としても、このような解決に至った場合、とっても幸せな気持ちになります。
これは、弁護士が努力したから出来るものではなく
当事者の方々が、しっかりと考えて、受け止めて下さったから出来たことです。
常々思いますが、
弁護士は解決のお手伝いをするだけで、
実際に解決するのは当事者なのです。
良い解決は、当事者の方の頑張りにあると思っています。
弁護士は、当事者の方が頑張れるように力になり、
おかしな方向にそれないよう修正する、ということが
仕事なのではないかなと思います。
そもそも、それ以上は出来ないのではないか、と思うのです。
もちろん、片方が頑張っても、
もう片方の当事者が頑張らなければ、解決できないので、そこが難しいところですが・・・。
でも、解決しない問題はありません。
これからも、みなさんの力になれるよう頑張って行こうと勇気をもらった事件でした。