弁護士 林さやかの日記 ~仙台女性弁護士の奮闘~

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2014.08.18
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日、面会交流に関する記事がでていたので、改めて面会交流の難しさを書こうと思います。

こちら

記事によれば、2013年の面会交流調停の申立件数は10,762件だったとのこと。
このうち調停成立は5,632件ですから、約半分しか合意ができていないことになります。

しかし、そもそも、調停をせざるをえない夫婦というのは、もともと当事者同士での話し合いが難しいのですから、
調停ですんなりと決まるということにはならないのもうなずけるところです。
とすると、この成立件数は多いほうなのかも知れません。

面会交流の調停も増えていると思いますし、
離婚調停や離婚訴訟において、和解条項に面会交流の方法を定めることも増えました。
また、そもそも親権を争うケースも増えているように思います。



面会交流については、すんなり決まるときは決まりますし、
離婚訴訟中であっても、当事者同士で面会交流を実施しているケースもあります。

ただ、面会交流を養育している親が拒んでいる場合(多くは母親ですが)は、
たとえ裁判所が方法を決めたとしても、実際に実施するのは非常に困難です。
むりやり連れてくることはできませんので。

母親が感情的になっている場合もあれば、DVが離婚原因で、実際に会わせることが難しい場合もあります。
また、母親の感情を子どもが読み取って、面会を拒否することもあります。

多くの場合、離婚に至る経緯で、父親(夫)に対する信頼関係がなくなっているので、
面会交流の約束をしても約束を守らないのではないか、子どもに何か買い与えるのではないか、連れ去るのではないか、別の人(交際相手)にも会わせるのではないか、と疑心暗鬼になります。

また、自分に自信がない母親の場合、子どもを父親に会わせると、
父親と一緒に暮らしたいというのではないか、という心配する人もいます。


なかなかその想像力が欠けている人が多いのです。

凝り固まった母親の不安を払拭するのはとても難しく、
無理矢理実施した場合に影響がでるのは、子どもです。


今の日本では、面会交流の方法の決定については裁判所が間に入っていますが、実施については仲立ちする機関がほとんどありません。
今後、仲立ちする機関が増えれば、もっと実施できるのではないかと思います。

そして、子どもが父親と会った後楽しそうにしていれば、もっと会わせてもいいかなと思う母親も増えるかもしれません。
また、面会交流が実施されれば、養育費の支払いも継続され、子どもや母親にとってもプラスになると思います。


どちらの代理人になっても、悩ましいのは面会交流の事例です。
だからこそ、離婚後も面会交流が続いていますよ、という報告をいただくと、とても嬉しく幸せな気持ちになります。










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Last updated  2014.08.18 10:27:27
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