おもてなしのこころ で綴る ≪かいごのごかい≫シリーズ

おもてなしのこころ で綴る ≪かいごのごかい≫シリーズ

2015年12月18日
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 利用者さんのご家族の訴えの中で

 「母の物忘れが ひどいんです・・・」と言うことが

 最初の段階で多数を占めます。

 そのような時にお伝えすることは

 「物忘れはいいのです。

 おばあちゃん 最近笑わなくなったね・・・と言う時が

 心配です。」

 無表情になられることは 

 デイサービスの日々でも大きな帰路です。

 認知症のトレーニングのドリルや回想法よりも

 もっと大切なことがあっるような気がします。

 日常の笑うこと・しゃべること・食べること

 そして歩くことです。

 「そんな当たり前のことでなく リハビリをちゃんとしてください!」という

 お叱りを受けそうですが実はその当たり前なことを維持することの難しさを感じています。

 笑いながら「(みんなと一緒にいて)楽しい!」と感じること。

 しゃべりながら「(みんなが話を聞いてくれて)嬉しい!」と感じること。

 そして「(みんなと一緒に食べて)おいしい!」と感じること。

 そんな当たり前な介護が 実は最も難しいと感じています。

 デイサービスで過ごされるお写真をご覧になったご家族の多くが

 驚かれるのは

 「母がこんな風に笑うのですか」ということです。

 「家にいるときの母とぜんぜん違う表情です」

 「父の笑顔を久しぶりに見ました」

 介護を通して、そして何よりお友だちと過ごす時間の中で

 もう一度、笑うことやおしゃべりを取り戻してくださることは

 本当に嬉しいことです。

 おひとりでは、なかなか進まないお散歩も

 皆で手を取り合っていたわりあいながら歩くとき

 いつもの何倍も歩けることを日々の介護の場面で見ています。

 「人」と言う文字は 支えあっている姿と言いますが

 本当にそうだな・・・と思います。






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最終更新日  2015年12月18日 22時38分33秒 コメントを書く


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