盲愛 シンドロォム

サヨウナラ。


二 度 ト 逢 ェ ナ ィ 人 ョ
教会


夏。

やっと逢えた。

その人に逢えた。


どんなに待ち侘びたか書き表せない。

どんなに嬉しかったか計り知れない。

特に何かするワケぢゃなくて

ずっと湖岸で喋って黙って喋ってを繰り返した。



其れで充分だった。

其れ以外何もいらなかった。

言葉を目を見て言えるだけで充分だった。



三日間の滞在の最後

彼ゎワタシに告白をした。

「スキ。」と。

ワタシは中学時代にスキになった人が忘れられずにいた。

だから「yes」と答えてあげられなかった。


一緒に生きていきたかったケド

恋愛感情として捉えた事は無かった。



その人ゎずっと「紫遠がいるから生きてる」と言っていた。

「夏、紫遠に逢えるまでは死なない。」と言っていた。

ワタシは彼を包んであげたかったけど

「恋愛」としての包容力は無かった。

それでも一緒に生きたいんだって懸命に話した。

彼は悲しそうに少し笑って帰って行った。



其れが最期の姿。




気まずくてその日は連絡を取れずにいた。

彼からは「ぁりがとぅ。楽しかった。」とメェルが来てた。


今でも覚えてる。

日付が回った8月16日の夜中。

その人から電話が来た。

その人からの着信ゎ人目で解るように

携帯の画面の着信背景色が水色に変わるように

セッティングしてあった。

あの藍の色。



気まずさに勝てなかったワタシ。

電話を取らず寝たフリをして考えていた。

彼を傷つけたかと考えていた。



今でも覚えてる。

あの朝ワタシは朝九時過ぎ位に

彼の携帯に電話をかけた。

繋がらない。留守番電話。胸騒ぎ。


今でも覚えてる。

間を置きつつ何度目かの電話の時

「もしもし。」

流れ出る冷ややかな女性の声。

怖い位鮮明に覚えてるあの声。

冷や汗。

「コレゎYさんの携帯なんぢゃ・・・?」



今でも覚えてる。あの時の言葉。

「・・・・・あの子ね、自殺したんですよ。」

世界は闇へと転落した。

目の前が何も見えなかった。

震える両手で携帯電話を握り締めてた。



サヨウナラ。




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