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August 22, 2007
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カテゴリ: 少女漫画倶楽部

 先日から少し間が空いたが、山岸涼子さんの『私の人形はよい人形』を買ってから、3回、摩訶不思議かつ心霊体験的恐怖を味わった。

 そのうちの2回は、19日に書いた通りである。

 1回目は、その本を読んだ翌日の11日土曜日の朝、息子の机の上に置いてあった本が、私の枕元に置かれてあったということ。

 2回目は、18日の午前2時半頃、本の上にDSLite の重石を置いてあったにも関わらず、他の単行本にしっかり挟まれる形で机の本立てに立ててあったその本が、ひとりでにバサリと机の上に置かれた、ということ。

 そして3回目は、同日18日の午後8時頃に起きた。

 2回目の時、「本がひとりでに、誰かが抜き取ったように本立てから落ちている」ことに、寒気を感じた私は、(馬鹿みたいだが)「本がこれ以上飛び出してこないように」と願って、「私の人形」を含めた(Black Jackなどの)他の数冊の上に、DSLite をやはり乗せた。

 更に、本立てのすぐ前にある鉛筆削りの上に、「防波堤」として、息子の折り畳み傘とペンケースを、本立ての本を押さえつけるように置いた。

 こうなると、「例の本」を含めて、数冊の単行本の背表紙の文字は、下から3分の1は見えない形となる。

 18日の午前2時半以降は、このように恐怖を封じるような気持ちで、こわごわ寝た。

 そして、朝が来て、昼が過ぎ、再び18日の晩を迎えた。

 18日の夕方7時頃は、冷房が唯一ある息子の部屋で、私と息子は涼んでいた。

 息子は腹ばいになって、英語のプリントをやろうとしていたが、「やっぱり字が書きにくい」と言って、リビングのテーブルに行ってしまった。

 私も、リビングにあるパソコンに用事があったので、息子の後に続いて、冷房はつけたまま、その部屋のスイッチを消した。

 消す前に、恐る恐る、息子の勉強机を眺めた。例の「私の人形」は、上にDSLite を乗せられ、前には折り畳み傘とペンケースの防波堤に押さえつけられ、おまけに背表紙の文字も、3分の1は隠れて見えない。

 それから8時頃まで、息子は少しプリントをした後、夕食を取り、皆でテレビで「メキシコに宇宙人?」や「小泉元首相の息子、孝太郎さんがタレントに」などの話題を楽しんでいた。

 夕食後、尚も英語の宿題をしていた息子(休み明けに実施される50問テストの単語を書く練習をしてたんである)は、お手洗いに立った。

 その後、私は蒸し暑いなあと感じ、「冷房効いているのかしら」と、息子の勉強部屋を覗いた。

 電気の消えた薄暗い部屋で、エアコンは動いていた。

 そして、私は、何気なく勉強机に目をやった。

 その途端。

 ......「キャ~ッ!」......

  そうである。

 例の「私の人形」の単行本だけが、再び、机の上にバサリと置かれていたのである......

 その本を含めた他の本の上に置かれたDSLite の重石も、動かされた気配は無い。

 おまけに、「防波堤」にしていた、本立ての前に置いていた、折り畳み傘とペンケースも、動かされた形跡は全く無い。

 まるで、「私の人形」の単行本だけが、誰かの手によって、す~っと抜き取られ、少し眺めた後、無造作に机の上に置かれたように、やや斜めに置かれてある......

  薄暗い無人の部屋で......

 私は何とも言えない寒気と恐怖に駆られて、リビングに飛び出した。そんな私を見て驚いた母に、本のことを説明した。

 昨夜の話には、半信半疑で「偶然でしょ」と笑っていた母も、今度の件に到っては、「薄気味悪いね」と嫌な顔をした。

 地震も、誰かが触ったわけでもないのに、ただ1冊だけの本が、本立ての前に置いた物を微動だにせず、抜き取られ、机の上にさりげなく置かれるなんてことは、普通は有り得ないことである。

 しかも、その本の表題作は、「呪われた人形が人間に祟り、どこにしまいこんでも、人形寺で供養して燃やしても、持ち主となった15歳の少女の部屋に戻ってくる」というような話なのである。

 私は生まれて始めての超常現象に震え上がり、冷や汗が次々と噴出した。

 怖くてたまらないので、息子に頼み、その本を、今度はリビングの書棚にしまいこんだ。

 書棚には、透明なガラスの扉がある。その本を、『トミカ全集』(息子が幼児の時の思い出に捨てられなかったものである)と、『ハリーポッターと賢者の石』の間に押し込んでもらった。

 こんなにびくびく怖がっているくせに、私はデジカメを用意し、「何か本に霊魂でもとりついているのなら、写真に写るかも...」と思い、その本が押し込まれてある辺りを撮影した。

 出来上がった写真には......

 「例の本」の左隣、『ハリーポッターと賢者の石』の、背表紙の文字「賢者の石」の下は、通常は黒いカバーで、何の模様も文字も無い。

 でも、デジカメで撮影した写真には、その何も無い黒いカバーの部分に、明らかに小さく「人の顔らしきもの」が写っていたのである!

 男女の区別は定かでないが、額があり、両眼はカッと白目をむき、筋の通った鼻の下に、恨みをこめたように口を両端に裂けるほどギリギリとあけた、人の顔が...!

 「幽霊ってのは、たいてい小さく顔が写るよ。写真やガラスなどを通すと、姿が写るんだよね」

 息子の言葉に、数々の心霊写真を思い出す。

 そういえば、ああいった類の写真の幽霊は、通常の人間の顔よりも遥かに小さく、私の撮った写真の「人面」も、本の背表紙に納まるほどだから、縦3cm、横2.5cmの中に納まっていた。

 試しに(「キャ~怖い」と言いながら)数分後、ガラス扉を閉めたまま、同じ部分を撮影し、拡大した。

 すると、その「不思議な人面」は、消しゴムで消しかけたように、先ほどよりも、形が崩れていた。

 更に、数分後、今度は扉を開けて、『ハリーポッター』の本に大接近して、撮影。すると、とうとうその「人面」は観念したのか、何も写っていなかった。

 これを心霊写真ととらえるべきなのかどうかは分からない。

 けれども、私は赤いバックに見事に描かれた日本人形の単行本の表紙が怖くてたまらない。

 「だ~いじょうぶってぇ。単なる偶然。ユーレイなんていないの」と言いつつも、息子は夜になると、「やっぱ、怖い」と言って、私のそばに転がってくる。

 恐る恐る、「私の人形」の奥付を見ると、第2版は西暦2000年で、それ以降の増刷は行われていない。

 7年間、この単行本は、アマゾンの倉庫に残っていたのである。

 クールを装いつつ、寝る時は最高に怖がっている息子は、またまた平気な顔で、「きっとアマゾンの倉庫に誰かの霊がいて、山岸涼子のその本にとりついてしまったんだよ」などと、よけいにぞ~っとするようなことを言う。

 7年間、増刷されない本など、普通は気にしない。

 でも、3回も超常現象に出遭うと、その「空白の7年間」が一層不気味に思えてくる。

 18日からもう4日。あれ以来、幸い何も起こっていない。しかし、また何か起これば、もうその本は、Yahoo!オークションにでも出そうと思っている。

 それでも......あの本の性質からして、オークションで他人の手に渡った後も、万が一、気が付くと我が家にその本が戻ってきたとしたら......

 その時には、どうしたらいいのだろうか?

 たかが本、されど本。

 1冊の少女マンガ単行本で、こんなに恐ろしい目に遭ったことは、かつて無い。超常現象というのは、自分が体験すると、こんなに怖いものだったのか。

 いや~「真夏の世の怪」にしても、超怖すぎですよ^^;






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Last updated  August 22, 2007 09:20:58 PM コメントを書く


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