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October 30, 2009
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カテゴリ: kayyoのつぶやき★


 その時出た話題は、いろいろあるが、去年、私は彼女に我が家で起きた異変を細かに携帯のメールで送信していたので、その話題になった。

 「あれから、何か変わったことある?」と聞かれて、私は、今年になっても時折あることを少し話した。

 「私が寝る前、子供が洗面所で歯を磨いていたのね。それで、私、洗面台横のおトイレに入ったんだけど、出てきて驚いたよ。だって、おトイレ入る前は、床はどうもなかったのに、出てきた途端、足がザブザブ水に浸かっているんだもん。水かさは、5cm位もあったよ。でも、それは、おトイレの前の床だけなの。洗濯機の下は乾いているし、その水たまりは、息子の方には流れていなかったんだよ」

 友人は、それを聞いて、気味悪そうに、「変やねえ」と言った。

 「それから、いろいろあるけど......1月頃、電気ストーブを静止モードでつけていたの、夜、寝る前に。そして、ワインを飲んでいたら、急に、カチッという音がして、電気ストーブが勝手に左右回転始めたりね」

 「うわ、本当に?ストーブが勝手に動くわけないのに」

 「それから、今年になって、上の階から、重い金槌みたいな物で、明け方の4時から6時の間に、激しく床を叩いているようなガンガンガン!っていう音がする......」

 私は、なんでか分からないけれど、奇妙なことは、去年で終わったと思っていたのに、と彼女に説明した。

 すると、彼女も、「うちでもね、最近、変なことがあったんよ」と怖そうに声を潜めた。

 「ほら、カヨが私に、携帯で、去年起こったこと、メールしてくれていたでしょう。それ、私、一つのフォルダの中にまとめて、ずっと保存してたの。でも、つい最近、そのフォルダの中身が全部消えてたんよ。それも、怖い経験の話のメールだけが全部、いつの間にか」

 私は、それを聞いて、ギクッとした。

 「え?なんでだろ?そういったメールだけが削除されていたの?」

 「そうなんよ。それ以外の最近の、普通の内容のカヨのメールは2,3通残っていたけれど......ほら、去年、メールに、『箪笥の扉が独りでにギ~ッと開いて、バタンと閉まった映像を携帯で撮った後、2分後ぐらいに勝手に削除されていた』ってあったでしょ。私、それ思い出して。ダンナに話しても、『間違って消したんやろ』って笑われちゃった。でもね、私、絶対に間違ってカヨのフォルダの内容、削除したりなんかしないんよ」

 私は、一番頻繁に去年のことをメールしたのは、彼女だったために、何らかの不思議な力が彼女の携帯にも目を付けて、削除してしまったのかと思った。

 「うわ~、ごめんね。変なメールして。びっくりしたでしょう、もうそういうメールはしないよ」

 「ううん、カヨのせいじゃないから。あとね、最近ね、ダンナの知り合いの人が急に亡くなったからね、急いでお葬式に出なければってなった時にね、奇妙なことあってんよ」

 彼女によれば、彼女のご主人は、お葬式にいつも着る背広一式を用意しようとした。でも、なぜかその喪服にいつもついているベルトがない。

 そのベルトは、その服のズボンにいつも使うもので、滅多に他の服に着用しない。必死で急いで探したが、なぜか見つからない。

 仕方ないので、代わりのベルトで、くねくね曲線を描く、ねじ曲がったデザインのベルトをつけることになった。

 「こんなベルト、恥ずかしくて。お葬式向きじゃないやろ」

 「いいやないの、上着に隠れてベルトまで見えへんし」

 そうして、ご主人はお葬式に行った。しかし、帰って来た後、今度は、その着用していったくねくねしたベルトが紛失してしまった。

 どんなに探しても、見つからなかった。

 それから数日後、彼女がある和室のふすまを開けた時、ギョッとした。

 紛失していた、喪服用のベルト、お葬式に着用していったベルトが、畳の上に置いてあった、というのである。

 しかも、それらは、丁寧に、くるくると内側からきちんと渦巻き状に巻かれていた。

 「うちで、誰も、ベルトを渦巻き状に巻く人なんていないんよ。お義母さんに聞いても、知らないって言うし」

 私は、この話にもぞ~っとした。

 「えぇ?ベルトって.....洋服タンスの中に、かける部分があるでしょ、そこに、ぶらっと下げておくでしょ、普通」

 「うん、そうなの。私は、そうしてるの。絶対に渦巻き状にしたことなんて、ないんよ......これは、ダンナもびっくりしてたわ」

 彼女とは、随分長い付き合いで、また、私の「昨年の現象」についても、「私は、案外、そういうの否定しない方なんよ」と言っていた。

 その彼女に、私の真摯な「ありのままの現象の事実」を事細かに伝え過ぎたためなのか、携帯を通じて、彼女の家にも異変が起きたのだろうか?

 これは不思議なことだった。

 だが、私がこの日記に書いた、去年の「異変」に関する記述は、消えずに残っている。これもまた、不思議であるが、そのうち「何者」かによって、削除されてしまうかもしれない。





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Last updated  October 30, 2009 02:32:51 PM
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