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May 18, 2010
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 私の家では、2008年年末と、2009年4月の終わりから今年2010年4月末まで、ずっと「夜明けの怪音」に悩んできた。

 夜明けの4時から6時、または早い時で3時半から7時までの時間帯で、家のどこかで、すごく重い金槌かハンマーで床を叩いているような、凄まじい音が「ゴンゴンゴンゴンゴン!」と鳴り響くのである。

 時間帯は、必ずと言って良いほど、夜明けの4時から6時、とほぼ決まっている。

 天井から聞こえるような時もあれば、自分が寝ている部屋の床を叩いているように聞こえる時もあった。

 ひどい時は、その震動が、寝ている私や母の背中にまで伝わってくる。その激しい音に、「わっ!」と飛び起きてしまうほどである。

 今年4月最後の週が、一番ひどく、私の布団のそばのふすまの床辺りを「ガンガンガンガンガンガン........!」と20回ほど音が往復した日もあれば、その翌朝には、私や母の布団の下の床が打ちつけられていることもあった。

 その時は布団が震動で震え、私はその部分が怖ろしく、足を引っ込めて、音が止むのを待ったが、この日の音の激しさと回数が最も凄まじかったように思う。

 以前は「ガンガンガン!」が多くても3回から5回だったのに、その日は50回も叩かれたのである。

 音がする時は「怖い!早く止んで!」と怖ろしいが、昼間はその怖さを忘れる。しかし、夜になると「また朝が怖いなあ」と怯えてばかりいた。

 こんなことがあるのは、うちだけだ、と思っていた。

 だが、4月30日、外出後、エレベーターに乗り、何となくエレベーター内の掲示物を眺めていて、驚いた。

 そこには、「迷惑しています」と太字の大きな毛筆体で印刷された見出しの警告が貼られていた。

 「A棟西側において、最近、夜中から明け方まで、壁や柱を乱打する方がおり、多数の世帯から睡眠妨害であり非常識である、との苦情が寄せられております。以後のご迷惑を固くお断り致します」

 そう書かれてあった。

 私の住むマンションは、A棟B棟に分かれている。我が家は、マンションではA棟西側に位置している。私の家だけでなく、同じ西側で、「明け方の激しい騒音」を聞く世帯がどっと増えた、というわけなのだ。

 4月30日付で張り出された、この警告文は、管理事務所が印刷したものである。

 「多数の方々の苦情が寄せられている」ということは、4月30日より前から、我が家と同じような「明け方の凄まじい音」でびっくりして跳ね起き、眠れない、一体どこの誰がやっているんだ、非常識だ、との苦情が、少なくとも10件以上は投書箱に投函された、ということだろう。

 それ以前は、エレベーター内の掲示物は、「ペット飼育のご意見を伺います」とか「野良猫にえさをやらないで下さい」程度の内容だった。それが急遽、「夜明けの非常識な騒音」への警告文に変わったのだ。

 私は、我が家での「人間技と思えないほどの怪音」が、管理事務所の掲示物で「壁や柱を乱打する音」と表現されてあったのを見て、そうだ、あの凄まじさは、「乱打」がぴったりだ、と感じた。

 そして、翌5月1日には、1階ホールの掲示板にも、同様の警告文が張り出されてあった。

 しかし、不思議なことに、我が家の怪音は、その警告文が張り出されてから、ピタリと止んでしまった。

 だから、5月に入ってからもう18日経つが、あの「4時から6時の凄まじい音」は一切なく、気がついたら8時になっていたりして、「ああ助かった。眠れて良かった」とホッとする。

 しかし、マンションの他の世帯では、相変わらず例の怪音が続いているらしく、その証拠に、5月16日に至るまで、その警告文は貼られたままだった。

 そして、今日、別の警告文が新たに張り出されていた。

 「A棟西側で、昼夜を問わず、金属を引きずる音が響き、多数の方々が騒音がひどいと苦情を訴えております」

 その「金属を引きずる音」とはどんな音なのか。

 我が家ではその音は聞こえない。

 それにしても、「夜明けの、壁や柱を乱打する音」や、今回の「昼夜を問わず、金属を引きずる音」とは一体何なのか。

 そんな音がいっせいに、マンションの西側の多数の世帯で起きて、「騒音公害、非常識、睡眠妨害」と、個々の家の人々が同様に困るなどということ自体、現実に有り得ないのではないか。

 1階の人が「2階で子供さんが暴れるのがうるさい」とか、「上階の人が、夜11時でもピアノを大音量で弾くから迷惑です」と言う程度なら、管理事務所は、張り紙まで出さないだろう。

 私は、「我が家だけで起きていた怪音、怪現象が、他の多くの世帯に波及したんだろうか。でもそんなことがあるんだろうか」と不思議である。

 管理事務所の人も、「壁や柱を夜中から夜明けまで乱打する音」を誰かが出している、と聞いた時は、「全く非常識な迷惑行為をする者がいるんだなあ」と思ったのかも知れない。

 しかし、今度の「昼夜を問わず、金属を引きずる音」で「多数の人から苦情が出ている」と聞いた時は、変に思わなかっただろうか。

 「誰かがどこかで何か、大工仕事をしているーにしても、それが多数の人が『昼も夜も響いてうるさい』というほどの音になるだろうか」と感じないだろうか。

 私は、この「昼夜を問わず」という表現で、佐藤愛子さんが書いた『私の遺言』の中の、岐阜県富加町の町営住宅の事件を思い出し、「そっくりだ」と寒気がした。

 その事件は、ネットでも詳細が色々書かれているが、新築のアパートなのに、入居者が増えた頃から、「昼夜を問わず、不思議な現象が起こるようになった」という。

 それを、佐藤愛子さんは、「始まりは、物音である。天井を人が歩く音、子供が駆け回る音、ノコギリを引くような音、ガラス瓶を転がす音、金槌で激しく叩く音......」とのように書いている。

 「それから、各世帯で不思議な現象が起きるようになった」-いわゆる「超常現象」である。

 カーテンが間を置いて少しずつ開いていく、電源も入れないドライヤーから熱風が噴き出される、主婦の目の前で、食器戸棚の扉が勝手に開き、奥に入れていた茶碗が2m飛び、割れ口がなぜか綺麗に「コ」の字型に割れている......などなど。

 この町営住宅が建った土地自体が、昔、合戦場だったとか、ポルトガル宣教師の処刑場だったとか、自殺をした女性がいたとか、そういうことが霊媒者により「霊視」されたーというのを読んだことがある。

 しかし、最近、このアパートの記事に関し、別の見解もネットで目にした。それは、土地にも問題があったが、入居した人々にも問題があった、とする説だった。

 要するに、たまたま入居した人々が「霊感が強かった」ということである。その人々の霊感と、その土地にしみ込んだ因縁との波長が偶然合ってしまった、ということらしい。

 私は、自分のマンションが、今後、また別の「騒音」で、延々と警告を貼り出すうち、私の家にも、別の世帯にも、「人に言い難い怪現象」が起きたらどうしようーと少なからず不安である。





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Last updated  May 18, 2010 02:25:32 PM
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