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私は、30代の後半から病気ばかりしており、病院と縁が切れなかった。
特に、夏から秋にかけて、必ず風邪を引く。その後は、必ず咳が長引き、微熱が下がらず、耳下腺炎が痛い。
息子が5月から6月、入院した際は、見舞いのために毎日通ううち、両足の膝関節が大きく腫れ、立ったり座ったりが痛くて大変だった。
お風呂に入るにも、「痛い~」というほどで、湿布を毎晩貼りまくっていた。
だが、息子が8月の下旬、たまたま睡眠不足で昼過ぎに起き、その日は昼と夕食だけとなった時があった。
すると、息子は翌朝、「よく寝れた。体が軽い」と気持ちよく起きてきた。
「僕、もう朝ごはん、食べないよ」
最初は、そんなでいいのか、朝食は睡眠と同じぐらい生活の基本じゃないのか、痩せてしまい、体力も落ちるんじゃないかと心配した。
だが、息子はネットで「朝食」で検索し、人間の食事習慣に関する基本を見事に身に付けてしまった。
従来、人は1日2食で良い。1日3食となったのは、明治維新以降で、特に戦後、食生活が日本の歴史始まって以来、豊かになってしまった。
特に日本人が好んで口にするのは、脂っこい洋食である。若者が大好きなのは、肉であり、ジャンクフードであり、炭酸飲料である。
夕食を7時にとったとして、それがあっさりした魚中心の和食でも、人間の内臓はそれらを消化するのに最低15時間~18時間かかるのだ。
だから、朝食を翌朝の8時にとったりしたら、まだ内臓は消化の真っ最中で、消化活動に一日中追われることになり、腎臓や消化器官はくたくたになってしまう。
そこで、朝は水分だけにして、内臓を休めてあげないといけない。そして、昼の12時か1時頃食べると、人間本来の食生活のリズムが整い、免疫力、自然治癒力が高まってくる、というメカニズムなのだそうだ。
息子はこの「一日2食健康法」を日々実践し、病院からは胃腸を整える漢方薬とビオフェルミンだけを飲んで、8月、9月、そして10月と、大腸の調子はすこぶる快適である。
9月の終わりに、大学病院で、S字結腸までカメラを入れて撮影した(調子がいいので、大腸の奥まで入れなかったのである)ところ、3月から主治医になった『おひさま』の主人公そっくりの女医先生が、「よかったですね~」とにこにこ顔。
「すごく腸の粘膜きれいですよぉ。3月の時は、潰瘍がひどくって、炎症で奥まで黄色く腫れていたのにねえ、もうどっこも悪くありませんもんねぇ、このまま、漢方薬だけでいいですよ」
これで、最初は「そんな無茶な」と思えた健康法が、功を奏したことが証明された。
「あのさ、朝食を英語でbreakfast って言うけど、あれは、『断食(fast)』を『断つ(break)』ことに由来してるわけだよ。昔は、朝断食、つまり朝食をとらず、畑仕事に出て、お昼にその日の最初の食事をとる=breakfast が普通だったんだ。だから、人間一日2食でいいわけ」
「でも朝起きて、畑仕事とか労働しないじゃない」
「それでも、買い物行ったり学校行ったりはするじゃん。何もしないで家でゴロゴロしてる時もあるよ。それならなおさら、朝食は体にすっごい負担をかけてることになる」
「そういうものかなあ」
...などと押し問答にもなったのだが...
今では、難病と診断されたことが嘘のようである。
もちろん、現在でも脂っこいものは極力控えてはいるが、昼と夜と、魚中心の和食、あとはプロテインで十分元気であり、「体の調子が、だるくもなくなったし、疲れもないし、これからはバイトをしたい。学校の勉強も頑張りたい」と言い出した。
私も、彼にならって、「免疫不全の難病が治癒に近い状態にまで維持できるのなら」と、9月7日から、朝食は野菜ジュースだけにし、昼食、夕食は腹8分目にしていった。
2週間半経ったころ、買い物に外を歩いていても、膝が痛くない。いつもこの頃にひく風邪も引かない。試しに体重を計ってみて驚いた。
今まで、ダイエットクッションやら、ダイエットウエストベルトやら買っては一向に減らなかった体重が、7キロもダウンしていたではないか。
うれしくなったので、それからは朝は麦茶だけにしてみた。翌週、体重は更に1.5キロダウンした。
今の所、そこで留まっているが、以前と比較して、買い物バスを使わずにショッピングセンターまで歩いても、まったく疲れない。
5分歩いたかな、と思って時計を見ると、15分も歩いている。距離は、1.5km である。
朝食をとっていた時は、歩くには膝は痛いし、漠然と体はだるいし、坂道はきつかった。それが、今はどうも無いのである。
毎晩、すさまじかったイビキも治った。
ぽっちゃり系からスリムになり、20代の女性が出入りする小物店に入っても、息子の目には「違和感がなくなった」と映るまでになった。
私がスリムで、風邪を引かず、歩くのが快適になったのもうれしいが、やはり何といっても、息子の体調が快適に保たれていることが最高なのである。
「ダイエットしたいけど、痩せたいけど、無理だなあ」と思っていたのが嘘のようで、「リバウンドなく痩せたかったら、朝食を抜けばよかったんだ」と、遅まきながら気がついた次第である。
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