一生、保険と一緒

一生、保険と一緒

2004.01.04
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カテゴリ: 私の人生
さとちゃん_室井イメージピクチャ


さぁ~最終学年。1年の時5年生は随分大人に見えたが、今はそうではない。マダマダ甘い学生である。

就職や大学編入を考えて、普段の勉強より其方に力を入れる学生が増えた。成績で上位クラスの学生が期末試験や学年末試験を疎かにした。そのせいで私は何もしないで順位が上がった。内申点に有利だったのだろうか?確か学年で7位だった。

卒業研究にも勤しまなければならず、担当教授の実験室に毎日蔓延った。同学年だが年上の、所謂留年経験者と研究室が一緒だった。
彼は当に二十歳を迎え喫煙者だった。多分彼が落としていった煙草が、計測器の横に転がっていた。マッチは何処かに有った。
何気なく私は煙草に火を点けていた。19歳と半年の或る日でした。

学生課の事務の女性で気になる方がいた。色白でスマート、背が高く顔は卵型。同じ校内に居るかと思うと、用も無いのに学生課に足を運んだ。アルバイトがしたくて学生課に紹介して貰いに行った時は、生憎彼女は居なくて、おばちゃんが説明してくれた。

アルバイトは家庭教師だった。中3女子。彼女の家は学校の裏手の畑の中にあった。家庭教師は初めてだったが、一生懸命教えた。終わった後のケーキが楽しみで頑張った。
後に彼女を駅で見かけたとき、女子高生になってた。私に気づかず去っていったが、入学出来て良かったと思う。

入社試験は散々で、これは過去の日記に書いたので参照して下さい。
やっと受かった会社は地元だった。

就職内定、これは母に対する人生最大のプレゼントだった。
片親のハンデを背負って10数年、これからは一人前で片親だからは通用しない。

成人式典の日を迎え、市内の成人者が近くの小学校の体育館に集った。
最前列に帽子を被り、制服を着た体格の良い集団が居た。自衛隊の成人者であった。こんなにも同年齢で発育が違うのかと、目を丸くした。

そして卒業式。謝恩会後の研究室でのダベリングは盛り上がった。
思い出を語り合って5年の歳月を惜しんだ。
小学校の期間とほぼ同じ5年をクラス替えも無く過ごしたのだから、親友同然だった。
軈、同窓生は別れ、其々の人生を歩き出した。






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Last updated  2004.03.01 15:53:00
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