今日の一日の唯一の目的は、「(5) 秋吉敏子(p) ソロ」、「(6) 秋吉敏子(p) トリオ」を聴くことだけと言っても良いが、美しいJAZZ Playersの方を巡る冒険?もしてみた。「(1) ウィリアムス浩子(vo)グループ」のウィリアムス浩子さん、「(3) 向井滋春(tb)クィンテット」の纐纈歩美さん、「(4) 横濱ジャズ物語:ハマッ子ジャズメン大集合!」の彩木香里さんの美しさで大いにパパの日頃の疲れも癒された。本来?の目的の 秋吉敏子さんのピアノ は期待通りの美しさ。
MCも名人芸。野毛「ちぐさ」でレコードを聴きまくって擦り切れるほど。秋吉さんが聴いたレコードは何回も繰り返して聴いたLPの箇所が本当にすり減ったこと。聴き込みすぎて終電を逃しタクシーを使ったこと。「ちぐさ」は今のような立派な店構えでなく、6人も入れば一杯になってしまうバラックの掘立小屋のようなお店だったこと。秋吉さんは「ちぐさ」で聴きこんだ記憶で練習してBud Powellの演奏テクニックを我が物としたのであろう。オスカー・ピーターソンとの出会いで1956年ボストンのバークリー音楽院に学ぶ機会を得た。アメリカに移動したその日の夜にいきなりBud Powellのライブを聴ける機会に恵まれる。秋吉さんとBud Powellは深い縁で結ばれている。Bud PowellとThelonius Monkの友情。Monkへの友情のためにフィラデルフィアで警官に負わされたBud Powellの怪我。Bud Powellの悲運な人生。41歳で夭逝。 8/24に「ソロモン流(テレビ東京)」へ出演した 際にADが「神は(インスピレーションは突然)降りてくるものなのでしょうか?」と秋吉さんに聞いて、秋吉さんが「それはあなたがミュージシャンではないからそういうことを言う。ミュージシャンなら皆知っている。努力しなければイケないこと(突出したミュージシャンには成りえないこと)。努力しなければ普通のミュージシャンで終わってしまう」と秋吉さんが言われた言葉がcome to my mind!
Bud Powellは秋吉さんが自分のテクニックをベースにした演奏をしてくれていることをとても喜んで、何度も秋吉さんのライブに来てくれたらしい。秋吉さんのためというよりは、Bud Powell自身をself motivate、「アジアにも自分のプレイ、テクニックを理解してくれて自分の演奏スタイルに採り入れてくれている人がいる」、この勇気付けられる事実がBud Powellの心の拠り所に成った筈。そんなJazz MasterのMCはとても興味深く、ますますJazzが好きになった。大西順子がフィニアス・ニューボーンJr.の演奏スタイルを我が物として昇華させる30年以上前に、秋吉さんがBud Powellのテクニックを取りこんで自分のスタイルを確立していた。今日の秋吉さんが演奏したパウエルの曲は「Bud Powell - Tempus Fugit」だったと思う。勿論、素晴らしかった。ライブは定番の「Long yellow road」で始まり、「We wish Upon A Star」、没後40周年のDuke Ellingtonの「Take the A Train」、「SOFISTICATED LADY?」、George Gershwin’s Porgy and Bessの「A Man's Gone Now?」、「Repsose((青森・森田村の冬)」、「Deep River」、「Hope (for Hiroshima)」 他で計15曲。「みなとみらいホールのほぼ最前列の秋吉さんの目の前の中央席で聴けた今日は「我が人生最良の日」。パパには「我が人生最良の日」が多過ぎるかも知れませんが(笑)。
(1) ウィリアムス浩子(vo)グループ with 夏樹陽子12:00~13:30@関内ホール 小ホール
ウィリアムス浩子 ヴォーカル 馬場孝喜 ギター 若井優也 ピアノ 西嶋 徹 ベース
夏樹陽子 Special Guest vocal
(2) KANKAWA(org)カルテット13:50~14:50@横浜市開港記念会館
KANKAWA オルガン 太田 剣 アルトサックス 越智 巌 ギター Gene Jackson ドラムス
(3) 向井滋春(tb)クィンテット15:40~16:40 横浜赤レンガ倉庫1号館
向井滋春 トロンボーン 纐纈歩美 アルトサックス 井上祐一 ピアノ
佐藤慎一 ベース 安藤正則 ドラムス
(4) 「横濱ジャズ物語:ハマッ子ジャズメン大集合!」17:10~18:10 横浜みなとみらいホール
田村博トリオ+島 裕介+渡辺典保+ヴォーカル 北村順子、MIZUHO、彩木香里
(5) 秋吉敏子(p) ソロ 18:30~19:10 横浜みなとみらいホール
(6) 秋吉敏子(p) トリオ 19:30~20:30 横浜みなとみらいホール
秋吉敏子 ピアノ 古野光昭 ベース 岩瀬立飛 ドラムス







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「C Jam Blues」(3分26秒)
「Here Comes C.T」(6分01秒)
「The Tender Gender」(10分32秒)
「La Petite Mambo」(7分58秒)
「So Little Time」(1分49秒)
ギター・ソロ...(アコースティック・ギター)岡安芳明
「Why Did I Choose You?」 (2分05秒)
ギター・ソロ...(アコースティック・ギター)岡安芳明
「My One And Only Love」 (4分15秒)
ギター・ソロ...(アコースティック・ギター)岡安芳明
「Steeplechase」(7分18秒)
「What Am I Here For」(6分28秒)
「Things ain't what they used to be」(3分50秒)
(ギター)岡安芳明
(ピアノ)吉田桂一
(ベース)佐々木悌二
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