ユウ君パパのJAZZ三昧日記

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2025.01.26

第74期ALSOK杯王将戦七番勝負第2局藤井聡太王将が開幕2連勝

カテゴリ：将棋

藤井聡太王将に永瀬拓矢九段が挑むALSOK杯第74期王将戦7番勝負（スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催）は26日、京都市伏見区の伏見稲荷大社で第2局2日目が指し継がれ、午後6時30分、先手・藤井君が93手で勝利。

藤井君の2日制対局における先手での連勝は1千日手を挟んで32へ伸びた。開幕連勝となり、第3局は2月5、6日、東京都立川市の「オーベルジュ　ときと」で指される。

注目の戦型は横歩取り。カード27局目で2度目の横歩取りの選択。前回は2020年9月15日に行われた第28回銀河戦決勝トーナメント2回戦。手番は今日と同じく、先手▲藤井君、後手△永瀬君。結果は藤井君の勝ち。

44手目 △７四角打としたが、ここは５四歩としたかった。以下、▲同５四飛、△５五歩打、▲同５五飛に△２八角打とすれば、香車の入手が確定し、△５一香打で飛車と角の田楽刺しで永瀬君が優勢。

藤井君の感想：　▲５六角は、次に▲９三歩成とか▲２四歩を見せて、という手ではあったのですが、あまり急所には利いていないで、それほど感触のよい手ではなかったですけど、何を指せばいいか、考えてもなかなか、しっくりくる手が難しかった気がします。

46手目 △９七歩成に藤井君が約45分の長考。

大方の応手の予想は▲9七同香だったが、藤井君の選択は47手目▲9七同金。立会人の久保九段「王の周りにいてこその駒が離れても大丈夫と見る。新時代の将棋です」。この左金は74手目で取られるまで藤井陣の左辺を支えた。第1局に続き今回も左金が絶妙。「金遣い」の巧みさが際立つ。

しかし、次の永瀬君の48手目 △９六歩打が緩手。ここは△９四香として、8筋、9筋の攻めを優先したかった。47手目▲9七同金を咎めたかった。

角の位置を７六までズラシテからの55手目 ▲２四歩打が凄くいい手。

以下、

56手目△２四同歩[12]

57手目▲２四同飛[１]　58手目△２二歩[32]

63手目▲同角成[－]　

と気持ちの良い藤井君の攻めが炸裂。

2筋から攻める途中に59手目▲９二歩成も用意周到な利かし。ウッカリと60手目△９二同飛としてしまうと、61手目▲５三桂不成の王手で角で９二の飛車を召し上げる狙い。67手目▲８一とで重要な桂馬の補充も出来て、玉を包むように寄せる拠点の一石二鳥の1手。