2025.02.02
カテゴリ： 将棋
藤井聡太棋王に増田康宏八段が挑戦する第50期棋王戦コナミグループ杯五番勝負（共同通信社と観戦記掲載の21新聞社、日本将棋連盟主催）は第１局が２月２日（日）に高知県高知市の「文化プラザかるぽーと」で行われた。対局の結果、角換わりのねじり合いから抜け出した藤井棋王が127手で勝利。
増田君が後手番の本局では８一飛車とする前に６筋の位を早めに取る趣向。これを許さじと先手の藤井君が仕掛けて早くも開戦。
増田君の54手目 △４二角に対して藤井君は55手目 ▲５八金としたが、どうも甘かったようだ。代えて、 ▲２五歩として、以下△同歩 ▲３六銀△３四歩 ▲２四歩が優ったか？
藤井君「△７五歩と突かれて苦しくなったような気がしました」
増田君の最大のチャンスは、藤井君の73手目 ▲６四歩の局面。
ここはやや危険だが、△４四飛として飛車角交換をしたかった。以下、▲４四同角△同角▲６三歩成△同金▲６六歩 △７四歩▲８四銀に△６五桂 で後手有望。この局面「けっこう痛い」と藤井君。以下、☗６九飛として６筋を補強しても、これでは守勢すぎるというのが藤井君の見解。
実戦は74手目 △８七歩打を増田君をセレクト。
△８七歩打は玉頭に歩を垂らす大きな1手だが、
①75手目 ▲３九飛で抑え込まれてしまう飛車を切るタイミングを逸する。
の2点のため良くなかったようだ。
次の75手目 ▲３九飛の藤井君の好手が増田君、見えていなかったようだ。
因みに、74手目△４四飛に対して▲４四同角としないで他の手を藤井君が指すと、76手目△４七飛成と飛車銀交換して、77手目▲４七同金に△３八銀と飛車と金の割打ちで増田君優勢から勝勢。
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最終更新日
2025.02.04 10:57:50
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