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2008.02.19
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六話 幻惑 霧島翔


「な、なんだよ」
貴仁は青ざめた表情だった。薗田も、仁も、驚いた。
「オレはどちらでもよかったんだ」
貴仁たちの目は、恐怖を見るような目だった。
「ど、どっちでもって……ボスッ、どっちでもっいいって、何が?」
薗田が口を開いた。
「今回のことにしても、オレはどちらでもよかったんだ」
貴仁は、自分の心臓が早く動いていることがわかった。

霧島の言葉が終わらないうちに、貴仁はようやく気づいた。
まさか……そんな……
信じたくはなかった、そんなことはないはずだった。霧島は王であり、自分はよき参謀であったのだから。仁も、薗田も同じだった。
それな永遠に変わらない忠誠だったからだ。そう……霧島の今の髪型……オールバックのその髪型だって、貴仁たちが勧めたのだからだ。「そのほうがいいよ、コワそうでさ、ボス」
そして、その髪型を変えていない。それは、つまらないことではあるけれども、しかし、貴仁にとっては、自分と霧島の関係を示す一つの象徴だったのだ。
「このゲームにのる」
霧島の右手には、カステラの箱のように大きなサブマシンガンが構えられていた。貴仁たちは反射的に岩肌へと身を隠した。ぱららららと音が響いた。
「貴仁、どうすんだよ」
仁が聞いたが貴仁は声が出なかった。
パァーンという音が貴仁と仁の右側から聞こえた。薗田が霧島に発砲したのだ。貴仁も応戦した。銃は3人で二挺しかなく、貴仁の支給武器、《ワルサーP38》、薗田の支給武器、《タクティカルマスター》だけだった。仁の支給武器は《斧》で、マシンガン相手では使い物にならない。
勇輝は岩肌から身を出し、霧島に発砲する。

遅かった。マシンガンをまともに受け、そのまま仰向けに倒れた。
「勇輝!」
勇輝の死に、仁もでた。
「貴仁、頼んだ」
仁は斧を構え、崖に向かった。ぱららららとなり終わったあと、仁も倒れた。

貴仁は岩肌に隠れながら、その場を離れようとした。銃弾を受けたが、その場を凌げた。

男子7番 工藤仁
男子11番 薗田勇輝女子5番 河島理花

死亡
〈残り36人〉
男子:21/17
女子:21/19
合計:42/36





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Last updated  2008.02.19 20:28:01
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