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2024.11
2015.01.26
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カテゴリ: ママは認知症?
土曜日、朝から実家へ行き、母の通院に 付き添いました。

まずは、内科、その後、眼科の診察へ。
(糖尿病のため、内科は2週間に1度、眼科は3ヶ月に1度、
診ていただいています。)

眼科へは 毎回、私が連れて行っているのだけど、
内科に付き添うのは、久しぶりでした。
主治医の先生にお会いするのも、久しぶり。

認知症があるから(そしてそれ以上に、元々の性格からして・爆)
飲食の管理をするのが難しく、良い状態では ありません。


娘さんが来たから、お話しておくね」と、
食事に関する注意事項を、丁寧に、お話してくださいました。

食事管理の重要性は わかってはいても、長引く病気となると、
家族も ついつい「まあ、いいか」と、油断してしまいがちです。

先生から見ると、歯がゆいばかりなのでしょう。

こうして、たまに 厳しい現実を 突き付けていただけるのは、
気を引き締める、という意味でも、ありがたいことです。


その後の眼科でも、
「将来的には白内障の手術が必要かもしれませんよ」と
言われました。

が、「えええっ」と 気を揉んでいるのは、私だけ。


糖尿病がモトで 念のために通っている 眼科ではあるけれど、
母の認知症を とても 心配してくださっていて、
介護認定を強く勧めてくださったのも、この眼科の先生でした。

本人に やる気(治すつもり)がないのに、
内科にしろ、眼科にしろ、精神科(認知症)にしろ、


このやる気のなさ、申し訳なさすぎる・・・。


なには、ともあれ。
(ここからが、本題です。)

病院めぐりが 終わったのは お昼前でしたが、
母が「コーヒーを飲んでいこうよ」と言い出したので、
商店街を少し歩いて、ショッピングセンターの中にある
スターバックスへ、立ち寄りました。

カウンターで コーヒーを買って、母の元へ行くと、
「トイレ、どこ?」と、きょろきょろしています。

うーん。
カフェではなく、ショッピングセンターの中にあるはず
なのだけど、 滅多に来ない場所なので、わかりません。

コーヒーを載せたトレイを持ったまま
「ちょっと待ってて。見てくる」と 声をかけると、
母は、「いい。自分で行ってくる」と、歩き出しました。

が、母が「ここ!」と睨んだ場所は、トイレではなかった模様。

戸惑っている様子だったので、私も、あわてて トレイを置いて、
駆け寄りました。

表示を見ると、トイレは、エスカレーターを上って
2階に行かないと、ないみたいです。

ふだんでしたら、私も一緒に付いていきますし、
ひとりで行かせるのは 心配でもあったんですけど。

せっかく 母が ひとりで行く気になっているので、
カフェに戻って、待っていることにしました。


ここ数年の母は、何度も来ている場所なのに、
「ここ、どこ?全然わかんない」などと つぶやいていることが
多いんです。

スーパーなどで トイレに行っても、用を足すと、もう
自分が どこにいるのか わからなくなってしまうみたい。

ふだん 一緒に住んでいないので、
「母の認知症が どれくらい進んでいるのか?」
「こちらが どこまで 気をつけてあげなければいけないのか?」が、
いまひとつ、よく わからなくて。

自分で出来ることは やってもらった方が良いのだけど、
これまでの母を 労う意味でも
ついつい 甘やかし気味になってしまう、私。

母を送り出してからも、気になってしかたありません。


大丈夫かな。
ちゃんと、戻ってこられるかな。

そわそわしながら、はっと 気づきました。

ああ、これが、
「初めてのおつかい」の、母親側の体験かぁ!(笑)


相手が、これから経験を積んで育っていく子供、
いわゆる本当の「初めて」であるのと、
出来るはずのことが 出来なくなっているかもしれない・・・
あるいは、難なく出来るかもしれない、どちらの可能性もある
親であるのとでは、
待つ側の心もちも、違うのでしょうけど。

でも、「初めてのおつかいだ!」くらいに考えると、
なんだか おかしくて、ふっと 気が楽になりました。

子供じゃあるまいし(ヘタすると、子供より始末が悪いんだけど)
ちゃんと帰ってくるよ。
ここで、待っていよう。

時計を見て、
「10分?いや、15分経っても戻ってこなかったら、そのとき動こう」
と決め、私は ひとり、テーブルに座って、待ちました。


席からは、下りエスカレーターの一部が 見えます。
そこを 見ていれば、母が下りてきたら、わかるはず。

しばらくすると、母の姿が、あらわれました。

ほっとしつつも、まだ、心配。
エスカレーターの下り口は、カフェの、反対側です。
ぐるりと回って、こちらまで 来られるでしょうか。

どうするかな?
でも、迷ったとしたら(私がカフェにいることを忘れているとしたら)
たぶん、外に出ようとするだろう。
出口を目指して歩いてくれば、ここを通るはずだから、大丈夫。

ちょっと どきどきしながら 待っていると、売り場の向うから、
母が歩いてくるのが、見えました。


私が 立ち上がって手を振ると、母の顔が、ほころびます。
「ああ、よかった。どこにいるのか、わかんなくなっちゃった!」

それでも、言葉とは裏腹に しっかりとした足取りでしたので、
それほど真剣に? 迷っていたのでは なさそうです。

なぁんだ、心配するほどでも、なかったじゃん☆


コーヒーは冷めてしまったけれど、猫舌の母には
それが ちょうどよかったみたい。
(「このコーヒー、苦いわね」と ぶつくさ言ってた・・)

少し 休憩した後、父と妹へのお土産にプリンを買って、
母の窓辺に飾る花を買って、ゆっくり歩きながら、帰ってきました。



今回のことから 学んだのは、
「信頼して、待つ」という姿勢でした。

こちらが しっかりとした信頼を持って 見守っていれば、
それは、相手にも 伝わるもの。

そして、その信頼は、相手にパワーを与えることとなり、
相手をサポートすることにもなるのでしょう。


だけど、ここ最近の私の悩みは、ある相手に対して、
それができないがために 発生しているもの だったのです。

それを、母が、この出来事を 通して、
「こういう感覚でいればいいんだよ」というのを
私に 教えてくれたようです。

母は 妙に勘の鋭いところがありますから、
たとえ認知症の中にいたとしても、いまの私の悩みを察し、
出口の方向を、さりげなく 指し示してくれたのかもしれません。


「信頼して、待つ」

果たして、それが出来るのかどうか、いまの私には わかりませんが、
焦る気持ちから 前のめりになりそうになったときには、
このときの感覚を 思い出せば、いいのでしょうね。

合言葉は・・・「初めてのおつかい」だ


ありがとうございます。








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Last updated  2015.01.26 17:02:26
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