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オカリナおんらく教室

yossi-2312さん

2015.04.22

今朝の通勤途中、小学校前の歩道を歩いていると、

ふらふらと飛んできました。

ハトみたいな雰囲気だけど、ハトではない。
もう少し大きいかな。

口にくわえているのは、木のツル。２本。

だけど、歩道のフェンスでひと休みした後
飛び立とうとした拍子に、ツルを１本、落としてしまいました。

「あらあら、大丈夫？」

私の姿が目に入っていなかったようで・・・
とつぜん出現したニンゲンに、驚いた様子。

驚きついでに逃げようとしたのか、車道の方へよろめいて
地面に足を着いてしまいました。

「ああ、ごめん、ごめん。気をつけてー」

そう言葉をかけて、それ以上怯えさせないように
立ち去ろうとしましたが、ちょうどそこへ、
自転車に乗ったおじいさんがやってきました。

自転車を制御できているのかどうか不明っぽい
そのおじいさんは、ふらつきながら、鳥を目がけて
突進してきています！

私が鳥に声をかけるのを見たおじいさん。
怪訝な顔をしつつも、止まりません。

・・・鳥に突っ込む気かよっ！？

が、なんとか鳥の方が自転車を避け、ぎりぎりセーフで
飛び立ちました。

私が、ほっとしながらそっと様子を見ていると、
歩道のフェンスに戻ってきた鳥は、
なんだか自分に勢いをつけているような体勢でした。

ほら、猫が高いところに上ろうとするとき、
カラダでリズムを取るでしょう？あんな感じ。

私から見ると細い１本のツルでも、彼？彼女？にとっては
自分のバランスを保つのが難しいほどの大木なのでしょう。

私が、建築用の３メートルくらいある木材を
肩に乗せて運ぼうとするのと、同じなのかもしれません。

ああ、巣をつくるための材料なんだ！
でも、いったいどこに？

私が周りを見回すと同時に、鳥は、飛び立ち・・・

歩道に均等に植えてある、小柄でこんもりとした木
（小柄と言っても、私よりも背が高い）
その、葉っぱで覆われた枝の中へと入っていきました。

おぉ、灯台下暗し！
（下暗し、と言っても、私よりも視線は上だけど。）

まさか、こんな人通りの多い場所、
そして、背の高い人なら手が届いてしまいそうな、こんな木に
巣をつくっているとは・・・

でも、「まさか」と思うからこそ、誰も気づかないのを
鳥は知っているのかもしれませんね。

巣づくりをしているのであれば、いつまでも見ていたら
不安にさせるだけです。

どんなふうにつくっているのか、覗いてみたい気はしたものの、
「がんばってねー」とひと声かけるだけにして、
私はすぐにその場を立ち去りました。

木のツルを運んでいるときのちょっと頼りなさげな、あの姿。

もしかしたら、初めての巣づくりなのかもしれません。
新婚さんなのかな。初出産を迎えるのかな。

なんとか無事に卵を産んで、ヒナを育てて、
家族みんなで飛び立つ日がやってきますように。

ありがとうございます。

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