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2024.11
2016.06.06
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カテゴリ: ママは認知症?
土曜日は 朝から 実家の母を、
内科へ、そして 眼科へと 連れ回しました。

糖尿病のため、内科へは、2週間に1回、
眼科へは 3ヶ月に1回、検診に 通っています。
(認知症は、脳神経外科へ 6週間に 1回。)


眼科の方は、どうも 白内障の手術が 必要なようで・・・

近々(といっても、この先数ヶ月以内、という程度)
入院施設のある病院に転院、そこで 相談した上で
手術してもらうことになりそうです。


認知症のひとは 術後のケアが大変だから、入院した方がいいよ、
と、かかりつけの先生が 勧めてくださいました。

高齢者の場合、入院すると 認知症が進む・・という話を
よく聞きますので、そっちの方も ちょっと心配なのだけど。

かえって、一日中 周りに誰かいてくれた方が、
刺激になっていいのかな? とか。

身体(糖尿病)のためには、病院食を しばらく続けるの、
良いかも? とか。
(本人は ぶーぶー文句言いそうだけど。)

まあ どちらにしても、やるときは やらなきゃいけないし、
それが どう転ぶのか?は、わからないんですけどね。



(っていうか、連れて行ってあげたお礼をしてもらいたいところだが・笑)
お昼ご飯は 外で 食べました。

なに食べたい?と聞くと、「ラーメン!」
安上りな母で、助かりますわ。


その後、デパートの地下に下りて、夕食用の お買い物。

のどぐろの丸干し、いろいろな種類の西京漬けなど、

なおかつ すぐに食べなくても 大丈夫そうなものを カゴに入れ、
後ろを 振り向くと・・・

母は、鮮魚売り場の前に 立っていました。

どうしたの? なんかイイの、あった? と、声を掛けると、
母が見ていたのは、1本丸ごとのサバでした。


ムカシ(20年くらい前)は、父の趣味が 海釣りで、
アジやらサバやら よく 釣ってきてくれていました。

朝釣った魚を その日のうちに 母が さばいて 料理してくれて、
お刺身、シメサバ、アジフライなどなど・・・
その日の晩御飯は イキの良い魚が 並びました。


久しぶりに、切り身ではない まるまるのサバを見て、
その頃のことでも 思い出していたのでしょうか?

私が、コレ買う?と 聞くと、母は、うん、と 頷きました。

1尾、780円なり。
うん。買うのは、いい。

が、調理させられるのは、私なのではなかろうか・・・?
サバって、出血量、多いんじゃなかったっけ。


だ、誰が サバくの?

誰って、ワタシしか、いないでしょ?

本当に、やってくれる?
私、サバなんて、下ろせないよ? (嘘だけど)
絶対、やってくれる?

アナタになんか、出来るわけないでしょっ (← 失礼だな、おい)
ワタシが やるわよ。

下ろして、どうするの?
シメサバにするの? 焼くの? 煮るの?

なんにだって、なるさ。

えー じゃあ、絶対、やってね!?
やってくれないと、誰も、出来ないよ? 困るよ?

アタリマエじゃないの。
任せなさいっ


ついさっきまで、
「もう疲れた。歩けない。ひとりで行ってきて。
ワタシここで待ってる。」と ぶつぶつ言っていた母が、
魚を目の前にして 元気になっていました。

いつも、「自分でやる」と言って 食材を買わせては、
帰宅するなり「疲れた、アナタ、やって」と 押し付けてくるのが
最近の お約束となっていましたのでね。

半信半疑ではあったものの、せっかく 母が やる気になっているし、
イザとなれば、サバなら 私でも下ろせるから、大丈夫でしょう。

その後も、母は なんだか元気になって、
お金を出すのが娘であるのをいいことに!?
次から 次へと、食材を カゴに 放り込み始めました。

なににせよ、やる気になってくれたのは、良いことです。
(何時間、いや 何十分続くのか、わからないけれど。)


結局、袋にいっぱい 詰め込んで、帰宅。

私が、片付けやら 掃除やら 洗濯やら している間、
母は マッサージチェアに座って、
居眠りしたり、テレビを見たり、私に お昼寝を勧めたり(笑)

そんなこんなで あっというまに夕方になり、
晩御飯の準備をしなくてはならなくなりました。

野菜の小鉢を何品かつくり、いよいよ サバに 手を出す時間です。


念のため、母に「やってくれる?」と 声を掛けましたら、
最初は 「疲れた」と ぐずっていたものの、意外と あっさりと
エプロンを手に、台所へ 現れました。

なぁに?これ、どうすんの?

えっ。
自分で「どうにでも出来る」って言って、買ったんじゃん!


どうするのか言ってくれないと、出来ないわよ。
アナタは、なにが 食べたいの?


私は、食べないで 帰るよ?
お父さんとKちゃんのために、煮るなり、焼くなり、してあげて?


えええ? アナタ、食べないの?
じゃ、やらないっ


・・・(汗) そうくるのかよ?

わ、わかった。
じゃ、塩焼きで食べたいから、塩焼き用に下ろしてもらって、
持って帰る。
それなら、いいでしょ? お願いします。


ウチで食べて行けば、いいのに・・・


母は、ぶつぶつ言っていましたが、
出刃包丁を手渡すと、華麗な手さばきで あっというまに
サバを解体し、私に 切り身を 差し出しました。

ハイ、アナタの分。こっちは、ちゅぅちゃんの分。


ちゅぅちゃんの分まで、ありがとうございます。

でも、いくら認知症とはいえ、やっぱり、昔取った杵柄、
さすがですね。

私なら、「ひぇぇ」とか 「うひゃぁぁ」とか 言いながら
3倍くらいの時間が かかりそうなのを、
ちょっと目を離したすきに、パパッと やってくれました。


そして、なによりも、「自分でやる」と言ったことを 覚えていて、
ちゃんと実行してくれたことが、とっても 嬉しかったです。

自分で下ろさずに済んだから 喜んでいるんじゃないよ? ホントだよ?


が、この喜びは、父とは共有できなかった。

帰宅した父に、サバを買ったときのことを 話していると、途中で、
「やめろ、やめろ、絶対 やらないんだから。」
「ダメだよ、もう なんにも 出来ないんだから。」
と、割って入る。

本人(母)が そばで聴いているのに、
なんでもかんでも 否定するんだもんなぁ。

だけど、このヒトは このヒトで そういうヒトなのだから、
しかたがないんだろうなぁ。


でも、私も 最近は 負けていませんよ。

「やってくれたんだよ!? すごく手早かったよ?
あっという間だったよ? やっぱり、すごいよね、さすがだね!」と
最後まで話し通しましたら・・・

父は、小さな声で、ポツリ。
「今日、オレ、昼、サバの味噌煮だったんだよな・・・」


(*´ω`*) (*´ω`*) (*´ω`*)


「じゃ、丸干しと西京漬けがあるから、そっちにしようか?」
と 聞くと、
「サバはアシが早いから 先に食べる」と言うので、
塩焼き、続行。

少し前まででしたらね、
父の発言の裏、本当の希望を汲み取って、
黙っていても お望みが叶うよう、鋭意努力していたんですけどね。

いまは、自分の発言に責任を持ってもらうため、
あえて 知らん顔して、仰せの通りにいたしておりまする。


気が利かないヤツだと思われたって、構わない。

そうやって、小さなことでも、
自分の人生 自分で責任を取るのを 積み重ねていくことで、
病気が 治るかもしれないし、治らないかもしれない。

聴く耳を持たないヒトに 真っ向勝負をかけても 勝ち目はないから、
じわりじわりと 追いつめていくだけです。 ← 怖い娘。


今回も。

さすがは 夫婦だね。
同じ時間に、同じものを 思い浮かべるなんて、
やっぱり気が合うのね~♪ すごいね~!

とかなんとか言って、誤魔化して、丸くおさめました。
↑ おさまっているのか?


それにしても。

母が、突然 サバに手を出したのは、本当に、父と つながっていた
ということなのだろうか?

いや、それならば 逆に、サバを避けるよね?


いつまで経っても、夫婦というものは、よくわからない。

・・・いくら 外側から ツンツン 突っつきながら 眺めていても、
自分で体験してみないことには、わかるはずもないんですけどね。


ありがとうございます。













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Last updated  2016.06.06 17:01:38
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