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2026.10
2016.07.22
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カテゴリ: ママは認知症?
今月初めから 父が入院しておりまして、
認知症の母の見張り番として、週に2~3回、
妹が 夜勤のときに、実家へ泊りに行っています。


会社を2時間早退して、まずは 自宅へ帰り、
ちゅぅちゃんのごはん、トイレ掃除、ご機嫌とり、もろもろ。

後ろ髪を めっちゃ引かれながら、ミラちゃんで出発しますが、
夕方だから、ものすごく道が混むんですよね。

同じ県内なのに 実家のある市まで 2時間くらい かかって、
まずは 父の病室に立ち寄ります。


洗濯物をもらってきたり、御用聞きをしたり。

そこから、さらに 20~30分かけて、実家へ。
(病院と実家は 同じ市内なのだけど、道が混むのと
‘開かずの踏切’があるのとで、結構 時間がかかるのです。)

今度は 母を拾って、また病院に とんぼ返り。

この頃には もう面会時間が 残りわずかになっている
時間帯です。

こっそり そそくさと 夫婦のご対面を果たし、
渋る母を、連れ帰る。

母と一緒に ごはんを食べて、猫sにも ごはんを食べさせて、
夜になると 爛々としてくる母(笑) を、寝かしつける。


ちゅぅちゃんのごはん、トイレ掃除、ご機嫌とり、もろもろ(再)

そして また 会社へと 出掛けるのです。

ああ、会社が近くて、よかった。
これが 電車通勤だったら、やってらんなかったわー。
(やってらんなくても、それはそれで こなすのでしょうけど。)




その日は、道が スペシャル混んでいたのと、
治療の件で 父と私が 病室で 話し込んでしまったせいで、
実家に着いたときには、もうお見舞い不可能な時間に
なっていました。

「ごめん、今日は お見舞い、お休みね。明日ね。」と母に謝ると、
そのときは 「ふん。行きたくなんかないわよっ」と
憎まれ口を叩いていたのですが・・・

午後8時を過ぎてから、突然、
「パパ(=夫)のところへ、行く!」と 言い出しました。

面会時間を過ぎているから もう病院へ入れないことを 伝えましたが、
「妻が夫に会いに行くのを、『面会』とは言わないのよっ」
と 息巻くばかり。

「私、お酒 飲んじゃったから、車の運転、できないよ」と言っても、
「歩いて行く!」と、駄々をこねます。


何度かは、他のことに 注意を引いて 忘れさせることに
成功したんですけど。

9時近くになった頃、母は、とうとう パジャマを脱いで
着替え始めてしまいました。

「わたし、ひとりで歩いて行くから、いいわよっ」


あー。
めんどくさい。(コラ)

でも、普段から 圧倒的に 運動不足である母を、少し歩かせるのも、
良いかもしれません。

せっかく その気になっているんですもの。(ちょっと違うだろ)


私は、これ幸いと 身支度をして、
ぶすぶす怒って どんどん歩いて行く母の後ろを
おとなしく ついて行きました。

暗い夜道を、母は、ふだんの様子からは 考えられないほど
スタスタと テンポよく、進んで行きます。


いつも、少し歩くと すぐ、「疲れたー」「もう歩けないー」と
ブーたれる母ですもの、すぐに 音を上げるに違いない・・・
と、私は 考えていました。

が、予想に反して、母は 一向に へこたれません。


途中・・・

ねーねー。
そこの セブンイレブンで アイス 買ってあげるから、帰ろうよ。

アイスなんか、要らないっ

じゃあ、なにがいいの?

パパッ

父が聞いたら、泣いて喜びそうなセリフです。
だけどさ、そんなに大事な夫なら、日頃から もっと大事にしようぜ。


ねーねー。
こんな時間に うろついていたら、
「あそこの奥さん、徘徊してる」って ウワサになるよ?


アンタが 後ろをついてきているんだから、
「徘徊」には見えないわよっ


ごもっとも。


あーだこーだと 言葉を投げかける私を 振り切り、
母は 30分ほど、歩き続けました。

怒りのエネルギーを 効率よく使って 動いているせいか、
30分といえども、ふだんの倍の距離を 歩いています。

母の気力は ともかく、
脚の方は、そろそろ 限界かも・・・。


あるお寺の前に さしかかったとき、
私は ひょいっと 身を隠しました。

しばらく スタスタと歩いて行った母も、
私が ついてこないことに気づいて、きょろきょろしています。

ねー。
どこにいるの? どこに行ったの?


母の声が 不安で いっぱいになった頃、
私は、ひょこっと 顔を出しました。

さすがに、疲れたでしょう?
もう、帰ろうよ。


・・・・・・・・うん。


作戦、成功☆

後で聞いたところによると、
母本人も、「もう無理だ」と 思い始めていた頃だったんですって。

思っていたよりも すんなりと 母は あきらめ、
私たちは、歩いて来た道を、戻り始めました。


あーあ、あと半分のところまで、来ていたのにー。

嘘だよー。
まだ4分の1くらいだよ。


↑ 後日 妹に、「4分の1もいってないよ」とツッこまれた(笑)


アナタが止めなければ、わたし、歩いて 行けたのにー。

無理、無理。
私だって、あんなところまで歩こうだなんて、思わないもん。



その後、帰り道も 散々 悪態をつかれましたが(爆)
やはり 気が張っていたのでしょうね。

最悪、タクシーで帰ってきてもいいかな?
と、考えていたんですけど。
(タクシーが通るかどうかは 別として。)

帰り道の母も、私の手を借りることなく、
自宅まで 自力で 歩いてきました。


あーあ。
結局、往復で 1時間、歩いちゃった。

ムカシ、‘母をたずねて三千里’っていう アニメがあったけど、
これじゃ ‘夫をたずねて三十分’だわー。

(↑だいぶスケールが違うけど。)



さて、きのうも 実家へ泊まりに行き、
母を父の病院へと連れて行く途中
今度は 車で、そのお寺の前を 通りました。

「先週、ぶすぶす怒って ここまで歩いてきたの、覚えてる?」
と 聞くと、
「うん。あのときは疲れたわね。」と 澄まして返してくる、母。

なんでも かんでも すぐに 忘れてしまうけれど、
このときのことばかりは 覚えているようです。


人生の3分の2以上を 父に依存してきた 母にとって、
(私から見れば、共依存なんだけど)
父の不在は・・・

身体を無理やり動かして 発散せずにはいられないほどの
大きな不安を、
生み出しているのかもしれません。


まことに残念ながら、
私は、父の代わりには なれないんですけどね。




ありがとうございます。








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Last updated  2016.07.22 17:00:17
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