冬休みが終わった。
学校に戻るなんて、どうでもよかったけれど
行く当てのないしのぶは、戻るしかなかった。
親にもいつまでも心配させられない。
授業も忙しく、実習に明け暮れ、症例検討もしなくてはいけない。
でも、忘れているわけではなかった。
2月も終わる頃、彼から電話があった。
約束どおり彼は卒論を書き上げると帰ってきた。
二人は、忙しいなかを 以前のように時間を共にした。
卒業式は3月の終わり。
ほとんど毎日を一緒に過ごしお互いを確かめ合った。
しのぶにはまだ一年残っている。
もしも、一緒に卒業であれば、間違いなく彼の故郷の広島に
就職しただろう・・・。
卒業追い出しコンパ。(古いですね~)
同じサークルではなかったので彼の部屋で過ごす。
そこへ友人達が彼と一緒に来て
いきなり「よせばいいのに」を歌いだす。
”女に生まれて、きたけれど、女の幸せ・・・
せっかく掴んだ、愛なのに私のほかに仕事をとるなんて・・・”
お別れはあと数時間。
泣いてる私の頬に彼の涙がつたってくる。
なんだか、急激に冷静になる。
泣かせてごめんね。
私は大丈夫。
あなたも、仕事にがんばって・・・ね。
もしも、また逢えたらいいね。でもこれは言葉にしない。
ありがとう。またね。
遠距離恋愛(学生編)15 2012.10.13 コメント(1)
遠距離恋愛(学生編)14 2012.10.02 コメント(1)
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