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2013.07.06
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カテゴリ: 今日の日記

夜7時半、茶の湯の稽古から自宅に戻り、テラスを覗いて仔猫は居るかなあと目を巡らすと、本来居るべき竹籠の外で硬く横たわっていた。死んだように寝ているのかと思って近づくと、既に呼吸は無く、その変わり果てた姿にただ愕然とした。

この日、テラスに出て、そして庭の芝生の茂みを転々と場所を変えては身体の向きを変えて寝ていて、その後どこかに居なくなったのは昼過ぎのこと。母猫に会いに行ったのか、それでも気が付けば、いつも籠の中に戻って横たわっていた仔猫。そしてこの日、最期の安住の地を私達に託したのだろう。そう思うと涙が止まらなくなった。

思えば、母乳をねだる泣き声と共に、我が家に仔猫がその姿を見せたのは6月最終週25日だったろうか、すぐそばには母猫もいて、まとわりつくように場所をかえては母乳に吸いつく。母乳を一杯飲んだのか、やがて泣き声もおさまる。そんな微笑ましい黒猫の親子の光景を優しく窓越しから見ていて、そんな私達から目を離さずに仔猫に母乳を与える母猫。翌朝には、横長の鉢が仔猫の寝床となっていた。そして、植栽の木陰に小さく身を潜めていた仔猫を発見したのはその週末。その時、仔猫を外敵から守る場所として、我が家が選ばれてしまったことを悟る。

気になったのは、近づいても逃げようともせず、埃にまみれた身体を震わせていること、そしてその表情は、目脂だらけで病気ではないかと、しかも目が細くパッチリしていないことに驚く。しかし、これまで我が家を含めて近隣が猫の糞尿に迷惑した経験、さらには我がマンションにおいても猫対策として網を張ったりもして、勿論さほど殆ど効果が無いとしても、そういう背景もあって決して手を差し伸べることをしなかったのであった。

しかし、再び目の前に現れた7月3日の夜。この日は市ヶ谷でチャリテイコンサートを家内と2人で鑑賞してきて、夜10時半ころに帰宅したのだが、窓を開けるとテラスにあるロー・チェアの下から泣き声が聞こえる。そして、とうとう越えてはいけないと思っていた一線を越えてしまった。明らかにお腹を空かして弱っているその姿に、家内が部屋に取り上げると、タオルにくるんで温める。鼻水に鼻風船、そして時折のくしゃみ、身体を温めるのと同時に、私は思わず冷蔵庫から出した牛乳をヨーグルトのスプーンに取る。

この時、無知がそうさせたのであるが、今思うと後悔である。ちょっと舐めると、お腹が空いていたのだろう、ペロペロいき始める。と、急に飲んだからか冷たくてお腹がびっくりしたのか、しゃっくりのような仕草があり、暫し間をおいて再び口にする。その間、濃いのと冷たかったことに気付き、水で希釈するとプリンのカップを満たした。そして、テラスに放置していた竹籠に風よけの新聞とタオルで寝床を作ると、そこに仔猫を入れてやったのであった。翌朝そこに横になって眠る仔猫と共に、希釈した牛乳の入ったカップも空になっているのに気付く。

その日以降、その竹籠は完全に仔猫にとって安住の寝床となり、朝夕とテラスを覗くとそこに丸くなっている黒い仔猫を確認しては、微笑ましく思っていたのである。早速、仔猫の飼い方の本を書店で購入した家内は研究に精を出し、仔猫用のゼリー状ペットフードを買ってきて与える。ゴマ豆腐のカップを洗って、少量のペットフードを入れると食欲は旺盛で、すぐに平らげた。4日の夜には母猫もやってきて、我々の目の前で仔猫の母乳のおねだりに応える。母猫は竹籠の寝床をさりげなく覗きこみ、ペットフードを口にする仔猫を植栽の生垣に寛ぎつつ温かく見守っていたのが印象的だった。

5日朝、ペットフードと水を竹籠の外に置くと、寝床から仔猫が出てきて徐に口をつける。そんな姿を目に焼き付けて私は出勤していった。気が付けば私も、朝夕、仔猫の様子を見ては餌をあげるのが楽しみになっていた。その夜には、何度も母猫がやってきて、テラスを並んで歩く姿を目にすると、ほのぼのした気持ちにさせられ、また母猫の表情にも私達に安心しているかのような穏やかさを感じた。そして、仔猫も確実に元気になっているように見えたのだったが、。。。。

3回目の朝となる6日、竹籠の外で寝ていた仔猫。思えば確かに、ペットフードを積極的に口にする仕草はなかった。母乳も飲んで、まだお腹一杯なのかな?、そんなつもりだった。汚れた埃を落とそうと、家内が温水で身体を拭ってやり、毛繕いする仔猫。庭の雑草を取る家内のすぐ傍で寛ぎ、寝ている光景。それがきっと週末の日常の景色になる筈だった、そう思った矢先のことだった。

仔猫まーる

まずは早く健康に元気になってもらうこと、そして自然に母猫の下に去って行くこと、たまに親子で顔を見せに来てくれるといい、と思っていたのだが、。。。冷たくなった仔猫を包んでやって、組み立てた小箱に収めたところで、母猫が様子を伺いにやってきた。竹籠を覗き込む。当然、応答が無いので、状況を察したのだろうか。それでも仔猫の顔だけでも見せてやろうと、箱を見えるようにと近づけてやったが、警戒して走り去っていってしまった。果たして、その行為が良かったのか、悪かったのか、。。。それから4時間近く待ったが、母猫が再びテラスに現れることはなかった。母猫にも申し訳ないことをした。

今日昼過ぎ、私達の視界から消えた後、仔猫は一体どこに行ったのか?植栽の茂みにいたのか、母猫を探しに彷徨ったのか、しかし最期は私達を頼ってきたのは確かだった。最期の声を聞いてあげれなかったこと、看取ってあげれなかったこと、。。。暑さに脱水状態になったのか、まさに仔猫用のミルクを買ってきたところだったのに、便は異常なさそうだった、しかし初日の牛乳の影響があったのか、風邪や病気で弱っていたためか、芝生に仰向けになって口で息をしていたのは何かの伏線だったのか、。。。しかし全ては後の祭りだ。

勇気と覚悟を持って、動物病院に連れていってやれば、何とか助けることも出来たかもしれない。本当にかわいそうなことをしてしまった。本当に短い、薄幸な仔猫の一生。”まーる”と呼んであげていたのは、わずか3日間。既に日付は変わってしまったが、明日、旅立たせてあげたい。






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Last updated  2013.07.07 03:49:29 コメントを書く
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