ようこそ、ももちやん旅の部屋へ

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プロジェクトワイルド・やんばるツアー

こちらに詳報

◆2005年7月1日~3日 
 那覇空港正午集合
 ↓
 沖縄ソバ
 ↓
 げさし(マングローブ)
 ↓
 安田(あだ) 
 ↓
 ホテル(シドマスイン)

◆午前中
  トレッキング
 午後
  シーカヤック

◆午前中
 やんばる自然保護センター

 美ら海水族館

 羽生さんと国際どおりをショッピング


★★プロジェクト・ワイルド フォローアップツアー★★
    ~沖縄やんばる2泊3日の旅 実施報告書~



 梅雨明けの沖縄。那覇空港を出ると眩しい太陽の光線がギラギラと降り注ぐ。このような天候の中今回のやんばるの旅はスタートしました。今回のテーマは、「沖縄の自然を全身で感じ、沖縄ならではのプログラムを体験する」。期間中のプログラム進行は、地元でやんばる地方にお住まいの沖縄のPWファシリテーターの中根忍さん(やんばるエコツーリズム研究所)にご協力いただきました。今回のやんばるツアーでは、沖縄ならではの動物や植物、自然に驚き!感動!の3日間となりました。
 まず1日目は、午後那覇空港を出発して一路やんばるに向けてバスで移動。途中、東村の「ふれあいヒルギ公園」に立ち寄りました。この公園には、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギの3種の樹が慶佐次湾の海水と慶佐次川の水の混じり合う汽水域に生育し、いわゆるマングローブを形成しています。ここでは、中根さんが既設のサインを活用してファシリテーションしてくれました。小さなシオマネキやハゼがマングローブの根元でたくさん観られました。そして、夕食後にはホテルから車で5分ほど移動したところでホタルの観察を行いました。夜空にきらめく無数の星とホタルの光が描く動線が重なり合い、幻想的な空間が創り出されていました。さらにホテルに戻ると中根さんがサプライズ的にご用意してくれていたのが国頭村安田区長の伊計さんやヤンバルクイナ保護プロジェクトリーダーの長嶺さん、萩原さんとの交流の場でした。ここでは、伊計さんや長嶺さん、萩原さんがヤンバルクイナの保護を中心とした国頭村安田での取り組みについてお話しいただきました。一見、自然豊に見えるやんばるでも、水面下では急激に迫っている深刻な生態系の乱れについて参加者全員驚き、言葉を無くすものの思いを話し合いました。




マングローブのサインを活用して
ファシリテーションする中根さん
(写真右)東村ヒルギ公園にて。 国頭村安田にあるヤンバルクイナたちの
救命救急センター

 2日目は、午前中マイナスイオンたっぷりの伊部岳トレッキング、午後は大海原へとくり出す安田ヶ島シーカヤックを体験しました。伊部岳は、安田集落にある標高354mのなだらかな山です。中根さんから手渡された杖を片手に険しい山道を登っていく途中、キノボリトカゲ、シリケイモリ、リュウキュウハグロトンボ、シロスジアゲハなどたくさんの命に巡り会いました。大自然が生み出す感動を目の当たりにしながら歩くこと1時間、ついに樹齢300年のオキナワウラジロガシに辿り着きました。堂々と根を張ったその雄大な姿にすーっと引き込まれ、しばし時間が経つのをわすれてしましました。午後は、一転して透き通ったエメラルドグリーンの海に出て、近くの無人島安田ヶ島を目指してシーカヤッキング。太陽光線を痛いほど全身で感じつつも、潮風と波の音、水平線の彼方までよく見える壮大な景観を堪能しつつ夢中でパドルを漕ぎました。安田ヶ島では、シュノーケリングを体験して、浅瀬に済むたくさんの魚たちを観ることができました。これだけのきれいな海とそこに棲む魚がこれからも観られるかは、我々人間の責任ある行動が大事な鍵を握っていると感じました。朝から晩まであっという間の一日でしたが「山と海」、これを一日で体験できるのは沖縄ならではの事かもしれません。




伊部岳のトレッキング。ここではリュウキュウ
ハグロトンボをはじめとするたくさんの野生生物と
出逢うことができました。 キノボリトカゲ発見!黄緑色の鮮やかな色で
伊部岳の森にうまく溶け込んでいます。



 こちらはシリケンイモリ。体の下側は
オレンジ色で動きのゆっくりなかわいい
イモリです。 樹齢300年のオキナワウラジロガシ。
力強く根を張ったその姿はまさに
圧巻です。


安田ヶ島でたくさん観られたオカヤドカリ。
チョコチョコ動く姿がとてもかわいらしいです。

 3日目は、ホテルを出発して国頭村にある野生生物保護センターを訪れました。ここでは、ヤンバルクイナをはじめとする様々な野生生物に関する展示がされており、地域のビジターセンター的存在として利用されていました。保護センターを出発し、続いての目的地は「美ら海水族館」。ここでは仲松さん(財団法人沖縄海洋博記念公園管理財団)のご協力を得て、水族館のバックヤードのガイドツアーに参加しました。ジンベエザメの餌のあげ方やサメの卵など普段なかなか観ることができない水族館の裏側に驚きの連続でした。




やんばる地方の木の実や貝殻などが展示されて
いる野生生物保護センターの展示物。 箱の中を覗くとストーリー仕立てになって
展開していく一工夫されている展示物。



美ら海水族館の目玉!「黒潮の海」。ここでは
ジンベエザメやエイマンタなどたくさんの
魚を観ることができます。 美ら海水族館の仲松さんによる水族館バック
ヤードツアー。中央に見える黒色の物体が
サメの卵です。

 あっという間の2泊3日のやんばるの旅でしたが、空港で解散する時の皆さんの顔は少し疲れが見えつつもとても良い顔をしていたと思います。今回のやんばるの旅で感じたことは、たくさんの野生生物の尊い命が樹齢300年のオキナワウラジロガシをはじめとする豊かな植生に護られていることに改めて人間と自然との共生の重要性を感じました。自分の体験・経験からまずは気づき、それから責任ある行動へとつなげていきたいと思います。

《事務局担当:難波良憲》




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