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2007.02.03
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カテゴリ: 娘とDと僕
「北北西だ。」

僕はその方角を指して娘(5才)に教えた。

「全部食べ終わるまで喋っちゃダメだぞ。」
娘は静かにうなづく。

そう。
今日は「第10回恵方巻のを食べる会」開催の日だ。
第9回までは僕と妻(D)だけで行っていた会だが、
第10回を記念して娘も参加させてみよう


ただ。
娘にフルサイズはキツいだろう、と
ハーフサイズを用意。
地元ポス●ールで購入したものだ。

まぁ、いくら少食の娘でも
半分なら食べられるだろう。

「では、いただきます。」

その直後。事件は起きた。

「えほへほへお...」
娘が咽び出した。

僕もDも娘も

娘の表情を確認するわけにはいかない。
でも、これは親として確認しなければ
ならない事態かもしれない...。

そう思い振り向いてみると...
娘は目に涙をいっぱい溜めて一言...


そう言うやいなやまた咽びはじめた。

あ!喋るなって言ったろうに!

でも...
辛い...?
何が辛いんだ...??

自分の恵方巻の中をじっと見る。

...あ、そうか。
紅ショウガだ。
紅ショウガが辛いんだ。
紅ショウガは今までにも
食べさせたことがない。

ここで僕は娘に声をかけてはいけない。
喋っちゃダメなんだから。
ただ、このまま僕が食べ終わるまで
Dが食べ終わるまで放っといたら
娘は僕らを「親」として認めなくなるだろう。
涙を溜めて訴えている自分を放っとく人間達を
誰が親として認めるものか。

「やめろ、食べなくていい」
僕はそう一言つぶやいて
Dは娘の涙を拭いて
また自分たちの恵方巻に戻った。

結局娘は恵方巻をリタイアした。
失敗だ。
「半分だから子ども用だ」と安易に考えた
僕の失敗だ。

第11回目も参加させようとは思うが
その時は恵方巻を家で作ろう。
その時は紅ショウガを入れないように。













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Last updated  2007.02.04 00:52:42
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