Leidi Laidi

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我が家に来た変な人々


その中でも特に印象に残った人たち、「 あれはいったいなんだったの 」的な人たちをご紹介。


その1. 油を持ったおじさん

それはまだアメリカに来て間もない、アパートメントに住んでいた頃のお話。

ある土曜日の昼間、まったりと家でくつろいでいるとドアチャイムが鳴った。
出て行くと、スーパーの袋を持った60ぐらいのおじさんが一人立っている。

「こんにちは。実は今、カリフォルニアから娘のところに来ているんだけど、油を買いに出たら道に迷っちゃいましてね。ローズロードって知ってますか?」

「このアパートメントの中にはないですよ。」
地図まで持ってきて説明する。

するとおじさん、
「娘のところに連絡したいから、ちょっと電話を貸してもらえませんか?」


それはしたくない。

ので、
「まだアパートの管理棟が開いているから、そこに行けば電話を貸してもらえますよ。」

とやんわりと断る。持っていた地図まで見せて説明する。
車なら30秒で行く距離である。子どもでもわかる道のりである。


するとオヤジ(←もうこの時点で怪しく思える)

「いや、今ここで電話したいんですよ。」
と言い張り、

「だからリーシングオフィス(管理棟)に行けば貸してもらえるから!すぐそこだから!」
「いや今電話したいんだ!どうして貸してくれないんだ!」

と押し問答。

誰がお前になんか貸すかぁ!第一家になんか入れてもらえると思っているのか!
大体カリフォルニアから来て、スーパーまで自分で運転できるのにどうして元来た道をまっすぐ戻るだけのリーシングオフィスに行けないんだっ!!


「とにかくうちは貸せない!今お客さんが来てるから!」(←嘘)
と言い切ると、

突然寂しげになったオヤジ。

「携帯電話も貸してもらえないのか?」

「私携帯持ってないの。」(←大嘘)

そしてようやくあきらめて帰っていった。

どうしても家に入って電話を使わせろというオヤジは何者だったのだろう。
しかもあれだけ家があるのになぜ日本人の私の家に当たってしまったのだろう。(日本人は非常に少ないアパートメントだった。)

AYASHII.


その2. ビバリーヒルズコップ?


一戸建ての家に移ってからのことである。

道路を挟んで向いの家に、エジプト人一家が越してきた。
しかしずっと留守にすることが多かったのでその頃はほとんど我が家とは交流がなかった。

ある平日、家にいるとドアをどんどん叩く音がした。

出て行くと、

リチャード・ギア?

にも一瞬見えてしまいそうな渋いおじさんと,ひげを生やしたおじさんという組み合わせの妙に身なりと物腰のいい白人男性二人がいた。

「どうもこんにちは。私こういうものです。」

「~機関のものですが、貴方の前の家の方についてお聞きしたいことがありまして。」とリチャード・ギア(違)にどこぞのIDを見せられた。がそんなものの真贋が私にわかるわけがない。

「向いの家についてお聞きしたいんですが、いつ越してきたんでしょうか?」

はあ?

「どんな人が住んでいるのかご存知ですか?ラストネームを知っていますか?」

ますます「????」だったが、
「去年の夏に越してきたエジプトの方と聞いてますけど。奥さんとは話をしましたけどご主人は知りません。」

前の家の人は去年の夏引っ越してきたのだが、私も初めて話をしたのは去年の暮れ。
奥さんは結婚してエジプトから5年前に来た、と話していた。
お子さんは4歳の男の子と2歳の女の子。上の子は、太陽と同じ学校のジュニア・キンダーガーテンに通っているはず。
(ここまで詳しくは二人には話さなかった。)

彼らは何かの疑いでもかけられているだろうか? ・・・まさかテロ関係とか


「そうですか。どうもありがとうございました。あなたのお名前を聞いてもいいですか?」

一瞬「偽名にしとこうかな・・・」とも思ったけど、本当に何か調べられたら嘘ついていたことがわかるし(移民局に住所変更の届けも出していたからね)それも面倒なので一応正直に答える。

あのときリチャード・ギアの黒のコートを
「うわー!いいコート!」と思ったことが記憶に強く残っている。
(私でもわかるぐらい質のいい高級品!というかんじのコートだった)

そして私にインタビューしているリチャード・ギアの後ろには、ひげを生やしたおじさんが少し離れて立っていて、向かいの家をじっと見ているのだった。

これって、アメリカの刑事の聞き込みシーンによくある風景だよねっ?
リアルでそれを見られた私は結構幸せ者だったのかもしれない。


さてその後はエジプト人一家も一時帰国していたエジプトから戻ってきて、子どもたちもすっかりうちの子たちと仲良くなり、楽しく過ごしましたとさ。めでたしめでたし。



その3. 見せ金チラチラ


太陽がスクールバスで帰ってくるのに合わせて、ドアを開けて待っていたときのこと。

運悪く、怪しげな若者がにこやかに家に近寄ってきた。
身なりはスーツを着ているが、全身から
「怪しいから信用してはいけない」 オーラが漂う。

「こんにちは!」

はいこんにちは。

一応話を聞くと、
「自分は寄付を募りにきたのでない。」
「ただ、今大変お得なクーポンを持っている。」
「これは、近隣のお店やレストランで使える大変優れものである。」
「1冊50ドルであるが、このお金は貧しい人々に寄付される。しかも今なら大変お得な30ドルである。」
「この辺の人たちは皆このクーポンを買ってハッピーになっている。」

そして手にはドル札を何枚か、いかにも「今お隣の方も買ってくれたんですよ」的見せ金が・・・・ 世界共通の手口なんですか? ・・・


買わないよ。

「なぜ?」

「うちはもう来月日本に帰るの。だからクーポン買っても使えないの。」

「Oh! それは残念ですね。」

あっさり引き下がりましたとさ。


数日後、小学校の駐車場に止まっている車の中で彼を見かけました。
同じ格好をしていました。

AYASHII.


その4.What's your point?

夏のある夕方、若者がやってきた。

「こんにちは。」

ペラペラペラペラペラ。

・・・・ 何言っているのか全然わからない。 ・・・・

彼は家の斜め前に止まっている大きなトラックで来たようだが、トラックの方向転換をしたいのだろうか?だからうちのパーキングエリアを使いたいとでもいうのだろうか?

「ごめんなさい、ネイティブじゃないからわからない。もう一度言って。」

「僕たちはペンシルバニアから来て・・・ペラペラペラペラ・・・」


やっぱり理解できない。


「Sorry, what's your point?」(要点は何?)

と聞いたら、

「家具を売りたいんです。」 と。


えええっ?じゃあのトラックの中には家具が入っているの?

「そうです。見てもらえると嬉しいんですけど。」


・・・ごめんなさい。家具を買う予定はありません。・・・
近いうち日本に戻るので、買って帰れないんです。・・・

とここでも 「日本に帰る」 ネタを使う私。

「OK。それじゃ。」

と帰っていった。


訪問販売数々あれど、トラックで家具を売りに来た人は初めて見た。








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