愈々庵気まぐれ日記

愈々庵気まぐれ日記

2012.06.07
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テーマ: 国内旅行(1821)
カテゴリ: 国内旅行

蹴上(けあげ)近傍

みやこホテルから金地院に行く時最初に潜るのは写真の煉瓦トンネル。

DSCN5275

こ れはインクラインの下を潜るためのトンネルだ。明治期、東山にトンネルを

掘って琵琶湖の水を京都に曳く大事業が行われた。南禅寺脇の蹴上で姿を

現した琵琶湖疏水は一部関西電力の水力発電所に向かい、日本で初めての

市電を走らせている。 そして一部は疎水として哲学の道の景色を作りながら

鴨川に逆行して京都の景観を作りだしている。一方トンネル運河を遡航して

きたに舟はここでインクラインと呼ばれる水中にまで伸びたレール上の船貨車

に載せられて一気に岡崎の運河溜まりまで登降され、鴨川・桂川・淀川と航行

して商都大阪に繋がっていた。

そのインクライン下のトンネル写真を見て気が付いたので部分を拡大、トリミ

ングしてみる、と上部にかかった扁額は「雄観奇想」と読めた、雄観とは見事な

眺め、奇想とは優れた考えを意味すると云う。明治期この一大公共事業を発想

した京都府北垣知事の筆という。

DSCN5275

このレンガ積みは実に装飾的な産物である。扁額上下の枠の美しさ、アーチ

の美しさ、トンネル内部の石組の上の煉瓦積みは斜め積みで、アーチ表面の

煉瓦列をそのまま延長したもので他にあまり例を見ない手法である。もう少し

現地で注意深く観察しなかった基が悔やまれる。

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三条通りのホテル側には広い水路跡があり、その傍らに雄々しい金色の

男性像が置かれており、その銘板の言葉にも元気あふれる字が並んでいる。

DSCN5319
DSCN5318
この像とホテルの間に見える素晴らしい明治期の建物は関西電力蹴上発電所、
大飯原発再稼働で話題の関西電力の現役らしい。調べてみると発電能力は
4500kwで、4基有る大飯原発は一基で118万kw、蹴上の262倍である。
こんな小規模なものを260か所作れば原発一基分が発電できるとは驚きである。
蹴上
下の写真を見るとよく分かるが水路跡には中央にインクラインのレールが
見える、かってはもうこの辺りは水溜りになっていて船は浮力でレールから離れ、
DSCN5311
正面の岡崎舟溜まりに進んでゆく。蹴上から岡崎のあいだのインクラインを
観光用に復活させてはどうだろうか。更に進んで琵琶湖から東山隧道を通り
鴨川に至る観光クルーズが出来れば素晴らしいのだが。
まあ私に乗船機会は無いだろう。水路跡には菖蒲の花が咲き誇っている。 
DSCN5317
男性像の対岸には疎水記念館があり、地下には最初の水車が展示されている。
よく見ると分かるが右の車輪には水枡がそして左の車輪は発電機を回す
ベルトを懸ける車輪が付いている。次回はここをゆっくり見学したいと思っている。 
DSCN5314
インクラインを下った水は岡崎公園の噴水に注いでいる。
DSCN5315
雨中の週日とて屋根下のベンチに人影は無いが京都の子供たちにとって
動物園のあるこの公園は幼少時の思い出の場所なのだろう。 

DSCN5312






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Last updated  2012.06.07 21:05:06 コメント(2) | コメントを書く
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