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赤坂・天野・中村博士ノーベル物理学賞に思う
赤坂、天野、中村さん、おめでとうございます !!!
スエーデンの化学者 Alfred Nobelはダイナマイトの発明・開発で巨万の富を得
その遺産を「人類の幸せにもっとも貢献した人」に与える賞を設ける遺言を残し
これに従ってNobel賞がもうけられたことはよく知られている。
平和賞を除いてその選考にはスエーデン王立アカデミーが担当し徹底的な秘密
主義の下で世界中からアンケートを求め選考委員で参考にして選んでいる。
百年の歴史を持つこの賞も近年は大分その質が変わっている。物理学賞や化学賞
は従来実利的発明は対象外と思われていた。もっとはっきり言えばえば科学賞で
あって工学賞ではなかった。
近年科学界では研究費獲得のプロポーザルでは基礎分野でもそれがいかに実用
に発展しうるかを記さないと考慮されない風潮がある。最初から実用を目指すと
すでにある原理の応用・改良にすぎなくなる恐れがあり、真の意味での真理の探求
にはならないと考えられてきた。かっては原理の発見からそれを利用した技術開発
までには数十年の時を要したが今は数年に縮まってきた。それに伴って科学現象の
発見者とその応用開発者がともにに在命し、Nobel賞を共同受賞することが多くなった。
かってほとんどが単独受賞であったが最近は医学・物理・化学賞では共同受賞が
ほとんどである。
もうひとつ共同受賞が多い理由には情報網の発達が有る。
私もかって研究者の端くれであったが、自分が何か特異なテーマに取り組んで
ると思っても世界中には100人は同じことを考えている人がいると思えと
言われて来た。果としてそれぞれ独立に成果が出ても時間的にタッチの差
だったり、発表手段の差で認知度に差がついたりしていた。
科学誌の速報にしても掲載までに2,カ月は要したものが今では電子版で世界同時
に公開される。私が研究を始めた頃は大学の図書館に科学誌が届くのは船便で
書籍輸入会社が纏めて発送するため半年遅れは常識であった。私自身の判断でも
戦中・戦後我が国は世界の情報網の外に有り、重要な研究がNobel賞を逃した
例がいくつもある。
駄文を記してしまったが3氏の受賞を祝し私の考えの一端を記録しておく。
今晩は化学賞の発表である。日本人に限らず誰がその栄誉に浴するのか楽しみである。
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