愈々庵気まぐれ日記

愈々庵気まぐれ日記

2018.07.29
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カテゴリ: 心に浮かんだこと
​ 前ブログで紹介した自費出版本「​ ​ ものわりのはしご ​ ​」執筆時に取り寄せた
英文原著には試薬や実験装置などの値段が付録として記されていた。
そこに表れた度量衡の単位について前ブログで概観したが、
今回はやはりその価格表に記されていた貨幣単位について考えてみる。




ポンド(£)、ペンス(p)(100p=1£)
を用いている。

私が初めてイギリスを訪れた1968年当時は1ポンド(£)=20シリング(s)、1シリング=12ペンス(d)であった。
したがって1ポンド=240ペンスとなる。
しかもアメリカ同様、硬貨にはそれぞれニックネームがあり、
値段を
硬貨の数で表現する習慣もあった。硬貨にはハーフペニー(1/2d)、
ぺにー(1d)、フローリン(2s)、ハーフクラウン(2s6d)
クラウン(5s)などがあり、さらに当時とっくに無くなっていた
ギニ―硬貨(21s)の名残で、商品の価格がこれらの硬貨の数で
表示されることもあり、外国人にはちんぷんかんぷんであった。

そもそも今回ブログを認めたきっかけは上の価格表示でペンスが
”d”と記されていることである。
ポンドを£と書くのも理解できなかった。これは古代ローマの通貨
リーブラ(libra)に由来するという。
Libraは天秤を意味するそうで、
そこから質量の単位となり、1リーブラの重さの銀が1ポンドとなった。
したがって重量のポンドはLbと記すが、貨幣も銀の重さで表され、
貨幣のポンド記号も「Lに2本の横棒」を付して表されることになる。

貨幣経済が成立する以前はいろいろなものが通貨として
使われていたことは各地の遺跡を訪れるとよく遭遇することである。
今は金本位制をとる国もないと思うが、
金本位制の前は銀本位制が広まっていた。
日本も
江戸時代のオランダ貿易ではメキシコ銀を使ったと記憶している。
​​ ​​​
話がそれたがシリング(s)の語源はネットで調べても分らないが
”shill"は金属がこすれる際の鋭い音から来たとの説があるそうだ。
鋭い音を出すのに1ポンドの銀は重すぎ、1ペンスの銀は軽すぎる
ということかも知れない。
次に1971年以降今のペンスは”p”と記すが、それ以前1£=20シリング、1s=12ペンスの時代、ペンスは”d”と表記されていた。
​ これはラテン語の「デナリウス (denarius) 」に由来している。
​ デナリウス は古代ローマの少額銀貨で ​​
紀元前から使われていたものである。
ラテン語の
dēnī  に由来し「10倍」を意味し、10アスが1デナリウスに
相当した。したがってもともとは貨幣単位ではなく
10アス銀貨の名前であった。

最後の通貨記号について$、£、₣、€、バーツ(​
฿)のように
なぜか縦棒か横棒が付くものが多い。これはかって
銀の重さを測っていた名残で棒は天秤を象徴するものらしい。
しかし棒は必須という訳ではなくスイスフラン(CHF)のように
アルファベットだけも多い
( CHはスイスのラテン名、
Confoederatio Helvetica、に由来する)
。
またドイツのペニッヒ記号など奇怪な形で由来が気になるが
フランスフランもドイツマルクも今は無いので
もうあまり目にすることもない。
​$ £ ₣ €  ​฿​ ​ ​(タイバーツ)​

​ ​​​​​​ CHF ​ ₰ (ペニッヒ) , ℳ​ ​​​​​​​​ ​(マルク)

​





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Last updated  2018.07.31 13:49:08
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