タコ社長,オーストラリア・メルボルンのスローライフな日々

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タコ社長1952

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テーマ: 海外生活(7776)
カテゴリ: 問題提起
英語の聴き取りができない。

大学2年の時、当時付き合っていた好江と東村山の実家の二階で音楽テープを聴きながらその聴き取りをしていた。好江は、岩手の盛岡一高からストレートに大学に入学して一年留年し、浪人して入学した私と同学年になっていた。ちょっと真顔ではできないこういうことを臆面もなくやりたがる人だった。一度、私がマレーネ・デードリッヒを知らないと言ったら10分くらい罵倒されたことがある。

聴き取りに選んだ曲は、今でも懐メロ的にこちらのラジオ局でも流したりするアルバート・ハモンドの「カルフォルニアの青い空」だった。彼は、この曲のあと日本でしかヒットしなかったと言われる「落ち葉のコンチェルト」を世に出して消えてしまった。少なくとも私の視界からは。

聴き取り、やってみるとこれが結構難しい。最初の出だしから分からない。3行目の0pportunities の前でとうとう諦めた。何度聴いても分からない。

Got on board a westbound seven forty seven
Didn't think before deciding what to do
Ooh, that talk of opportunities, TV breaks and movies
Rang true, sure rang true

「英語の歌の聴き取りってほんとに難しいね。母音がはっきりしているスペイン語の歌なんかすごく簡単なんだから。」負けん気の強い好江はそういった。そんなこと言われたって私はスペイン語の歌なんか聴いたこともなかった。因みにこの好江には大学3年の3学期にみごとに振られた。


しかし、ここはボーイングでないと絵にならないし実際にseven forty sevenという言い方もするそうだ。

「お母さんはね、お前がオーストラリアで食えなくてね、路上で針金細工とかやって食いつないでいるんじゃなかって思っていたんだよ。よく、池袋辺りにいるだろう、こん汚い格好したのがいろいろ売っているの。本当に心配だった。」

オーストラリア移住を求めて脱サラしてメルボルンに1年住んで永住権を申請し、その結果を日本で待っているとき、東村山の母がそういった。この話、まんざら冗談でもなかったようだ。「親の心、子知らず」だったのだろう。

今、車で通勤しながら懐メロCDを聴く機会がある。「カルフォルニアの青い空」もその中に入っている。

Will you tell the folks back home I nearly made it
Had offers but didn't know which one to take
Please don't tell 'em how you found me
Don't tell 'em how you found me
Gimme a break, give me a break

このくだりでいつも目が滲む。カルフォルニアで会った友人に対して、国に帰ったときに私の家族にはありのままを言わないでくれ、と懇願している。こんな惨めな姿の自分をそのまま伝えないで欲しいと言っている。いろんな仕事のオファーがあって、どれを選んだらいいのかわからないんだ、といってくれと。もう少しで成功するんだと。

「どう、会社はうまくいってるのかい?」

自分の体のことも覚束ない秋田生まれの81歳の母は私が電話するたびにいつもそう心配にそう聞く。一度もオーストラリアに来たことのない母は、まさか、今は私が路上で針金細工なんかしているとは思っていないだろうが、あまり大差のないことしかできていないと思っているようだ。
たとえいつもボロボロでも、「大丈夫だよ。」というしかない。勝手に脱サラして移住して好きなことをやっている身だ。

Seems it never rains in southern California
Seems I've often heard that kind of talk before
It never rains in California,

It pours, man, it pours

「カリフォルニアの青い空」はこの文句で終わっている。
「カルフォルニアには雨は降らないって聞いてきたけど。でもね、とんでもないんだよ、降れば土砂降りなんだよ。」と。

タコ社長、本当の土砂降りはまだこれからなのかもしれない。





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Last updated  2007年03月26日 20時42分18秒
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