タコ社長,オーストラリア・メルボルンのスローライフな日々

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テーマ: 海外生活(7813)
カテゴリ: 忘れられない人々
「豆腐屋のおにいちゃんったらね、ほんとうに失礼しちゃうわ。前の家の今井さんの奥さんのことはちゃんと奥さんっていうのにね、わたしのことオバサンだって。失礼しちゃうわね。もう、買うのよそうかしら。」
まだ、母が30代後半のことだった。大正15年生まれの母は、ちょうど昭和の年と年齢がほぼ一緒で数えやすい。東京の練馬にあった警察官住宅に住んでいた頃のはなしだ。

それまで、山形出身の親切ないいおにいちゃんだと褒めていたのに、この日を境に母はこの豆腐屋にあまりいい顔をしなくなった。10歳くらい年下の今井さんの奥さんと張り合っても仕方ないと、私は子供心にはそう思っていたが。まして、今井さんの奥さんは京マチ子風の色気のある方で、豆腐やのおにいちゃんも気があったのかもしれない。

「おねえちゃん、元気になって本当に良かったって言われたよ。」
戦争中から戦後にかけて、母は秋田出身の従兄弟の家に住んでいた。家は、世田谷の経堂にあった。ここの家の子供たちは、もう皆70歳に近いが、いまだに母のことを「おねえちゃん」と呼ぶ。こういう言い方は、一生付いて回るからこれからも変わらない。

母はなんだか、この「おねえちゃん」という言葉が好きなようで、この言葉を発するときは若干オクターブが上がるように聞こえる。母の青春を過ごした世田谷の家の生活がこの言葉にもしっかりと込められているのだろう。

タコ社長、ちょっと前まではこちらで日本語教師をしていた。英語を母国語にする人たちに日本語を教えていた。勉強して初めて知ったことも多く、また驚かせられることの連続でもあった。日本語の人をさすときの代名詞の多さ、というよりこれは無限に作り出されてしまう。こんなこと一つとっても、興味が尽きなかった。

「奥さん」も「オバサン」も、そしてこの「おねえちゃん」も日本語だからこその機微がある。英語だったらどうなるのだろうか。名前とかになるのだろうか。

母が、アイダホ生まれのアメリカ人とかじゃなく、秋田県仙北郡生まれの日本人で本当に良かったと思うのは、こういう日本語の懐の深さを見せ付けられるときだ。



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Last updated  2009年01月19日 21時21分26秒
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本当に  
sweet-tomato さん
言葉って奥が深いですよね。C国(あの街)では、女性客に向かっては主に「小姐(おねえさん)!」と呼びかけます。わたし子連れなのにいつも「小姐(おねえさん)!」と呼びかけられて、(むふっまだまだ若いかな)とにまにましていたら、わたしの母が来た時も「小姐(おねえさん)!」母に向かってと呼んでいました。我が家では小姐青天井説となっております。 (2009年01月21日 00時15分31秒)

女性にとっては  
MAU@  さん
女性にとっては、どう呼ばれるかは、重要なことですよ~。
私も、2才と3才の甥には「MAU@ねえちゃん」と呼ばせています。
本人達が「ねえちゃん」の定義を知るようになったら、
呼んでくれなくなるかなぁ・・・とは思ってますけど。
友達には「それは詐欺」って言われてますけどね~。
(2009年01月21日 00時58分44秒)

Re:本当に(01/19)  
sweet-tomatoさん
>言葉って奥が深いですよね。C国(あの街)では、女性客に向かっては主に「小姐(おねえさん)!」と呼びかけます。わたし子連れなのにいつも「小姐(おねえさん)!」と呼びかけられて、(むふっまだまだ若いかな)とにまにましていたら、わたしの母が来た時も「小姐(おねえさん)!」母に向かってと呼んでいました。我が家では小姐青天井説となっております。
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そうですね、日本語の後ろには中国語がありますね。しかし、課長とかが呼び名になってしまうわけで、日本の人称代名詞は限りなく楽しいですね。でも使い方を間違うととんでもないことになりますが。 (2009年01月21日 15時54分38秒)

Re:女性にとっては(01/19)  
MAU@さん
>女性にとっては、どう呼ばれるかは、重要なことですよ~。
>私も、2才と3才の甥には「MAU@ねえちゃん」と呼ばせています。
>本人達が「ねえちゃん」の定義を知るようになったら、
>呼んでくれなくなるかなぁ・・・とは思ってますけど。
>友達には「それは詐欺」って言われてますけどね~。
-----
なるほど、そういう手もあったのですね。でも、こういうのって、ずっとずっと変わらないのですね。

本当におもしろいです。母がおねえちゃんと呼ばれていますから。私は、おねえちゃんの子供です。 (2009年01月21日 15時56分06秒)

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