タコ社長,オーストラリア・メルボルンのスローライフな日々

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テーマ: 海外生活(7813)
カテゴリ: 忘れられない人々
こと洋書に関しては買うことに意義がある、みたいなところが昔からある。こちらの本屋はいつも新宿紀伊国屋書店の6階に上がった時ようにどこを向いても洋書ばかり。ペラペラとめくっているうちに、読みたくなる本も結構あるにはある。そして時々買う。しかし、読まない。オランダ系の連れ合いは、「今度は何買ったの?」とやや斜に構えて聞いてくる。私は、買ったことで安心しきって、「いつか読むよ。」といいながら本を見せる。連れ合いには、なんで図書館で借りないのかいつも叱られる。図書館なんかで借りたら、何度延長に行ったらいいのかわからないし、その内延長を断られてしまうだろう。

「タコ、まだ読んでないのか。」
隣のリタイヤしているクリスさんが話しに来て呆れていた。1年くらい前に買った本を貸す貸すといいながらなかなか貸さないので、クリスさんは業を煮やして自分で買ってもう読んでしまったという。さすが英語母国語の方。

この本の題名は「The Bone Man of Kokoda 」という本で、ニューギニア戦線で生き残った元日本兵の人が、戦後事業を興しあるとき思い立って家族を捨てニューギニアに戻り、戦友の遺骨収集に半生を捧げた、という伝記だ。書いたのはオーストラリア人。

今、このKokodaを約10日間歩いて昔の激戦地をめぐるツアーに人気がある。しかし、可也の強行軍で最近亡くなる人が続いていて問題になっている。親など親類が日本兵と戦っていて、そこを訪れたいと行く人が結構いるようだ。実は、このクリスさんもこのツアーに参加したことがある。その話を聞いて私も行ってみたいと思ったこともあるが、二の足を踏んでいる。そんな訳で、まずは本を読もうと思ったわけだ。本は体力は要らないが気力が要る。

実は、秋田生まれの今年83歳になった母には南方で戦死した兄があった。当然、私は会ったことはないが、その伯父が戦死したのは南方のどこかということしか分からないらしい。
もしかしたらニューギニアだったかもしれない。

遺骨収集。本来なら日本政府の仕事だろう。厚生労働省が僅かにはやっているようだが、個人に委ねられているのが現状のようだ。硫黄島で戦死したアメリカ兵の遺骨はアメリカ政府が全て収集したときく。この本の主人公の人は、日本政府があてにならないので1人で全てを投げ打ってニューギニアに戻ったらしい。

話好きのクリスさんに随分と内容を聞いてしまったが、「日本人のタコだから、日本人の心境が分かるはず。読むといいよ。」と言われた。内容が重いこともあって、今は時々表紙を眺めているだけにとどまっている。


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Last updated  2009年10月07日 21時55分01秒
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