タコ社長,オーストラリア・メルボルンのスローライフな日々

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テーマ: 海外生活(7776)
カテゴリ: 移住模索期
「この男は、多くの女を連れ込んでいる。」
ツーラックという高級住宅地のフラットに住んでいたときの話だ。かれこれ25年近く前の話になる。勤めていたレストランから帰ってくると、郵便受けにこんな貼り紙がしてあった。やった奴はだれか見当がついた。フラットの私の部屋の上の住人で50歳がらみの独身オージー男に違いなかった。

いつも、夜中近くに帰って来て同僚と酒盛りなどしていたので、この住人から睨まれていた。ある朝、窓一面に生卵が帯を成して垂れ下がっていた。掃除が大変だった。

生卵もこの貼り紙も、この男だという証拠はない。それにしても、多くの女を連れ込んでいるなど、東村山の両親の手前もあり、事実無根と訴えてやりたいくらいだった。33歳の独身タコ青年だったら、まったくそれらしきことがなかったとは言い切れないが、これには憤慨した。

上の住人の迷惑になったことには反省したが、そのやり方には納得がいかなかった。しかし、これは人種差別とかのレベルの問題ではなかった。ずっとこちらにいて、差別的なことを受けたことはない。

ここのところ、インド人の学生が続けて暴漢に襲われる事件がおきている。州政府は、人種差別とは別問題と言い切ってはいるが、インド側からの反発も出ている。

オーストラリアには150カ国位の人間が移り住んでいるという。差別のしようがないほど、この国は種々雑多な人種の混在している国になっている。ただ、こういう自分を受けいれてくれている寛容な国、という謙虚な捉え方はしっかりと心に据えてやっていきたい。

それにしてもあのオージー男、卵とかじゃなくトマトくらいにしてもらって、サラダにでも使えたらよかったものを、と考える度に残念に思っている。


毎回、嫌でもこの緑の箱をクリックよろしくお願いいたします。
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Last updated  2010年01月13日 09時48分07秒
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