シングルな子育て♪

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陣痛


出産が近いかもしれないと言われてドキドキした。
予定日は5月6日、もういつ産まれても問題は無いのだ。
次の日も次の日も犬の散歩に行って一生懸命歩いたけど陣痛がくる気配はまったくなかった。
結局38週の健診でも子宮口は2cm開いたまま進展は無かった。
お腹の赤ちゃんもかなり大きくなっていて推定体重が3300グラムもあるらしい。
赤ちゃんは小さく産んで大きく育てるのが理想だ。
大きい赤ちゃんはお産も大変とゆうイメージもあるので私的には2500グラムくらいで産みたいと思っていたのに。
ここの病院の担当医は若い女性の医師だったが「子宮口もだいぶ柔らかくなってきているので来週の健診までに産まれてるといいですね。」と言った。


予定日の3日前の午前1時ころからお腹がしくしくと痛くなった。
『これが陣痛?!』と不安になった。
我慢できない痛みではないので今のうちに寝てしまおうと思ったが気になってとても眠れない。
テレビを見ながら時間を測って紙に書いていった。
30分だったり20分だったりと時間に不規則だった。
病院からもらったお産のしおりを見てみると初産は10分間隔になったら入院すると書いてあったが陣痛らしきものが6回以上感じることができたら入院してもいいと母親学級で言われていたがとりあえず朝まで様子を見てみようと思った。

お腹が痛くなると落ち着かなくて部屋中をうろうろしたりしていた。
朝7時になると1階へ降りて軽くコーヒーを飲んだりして気分を落ち着かせようとしたがまったく落ち着かない。
母を起こして多分陣痛だと思うと言うと病院に電話してみたら?と言われたけどそんなにすぐには産まれないでしょ?と様子を見ることにした。
8時ころになると少し痛みが増してきて顔をしかめる程度になってきた。
母が病院に電話しろとうるさいので電話することにした。
すると今のうちにご飯を食べて入院の支度をして病院に来るように言われた。
父を起こして病院まで車で送ってもらうことになった。
とてもご飯を食べる気にはなれないので途中のコンビニでカロリーメイトやおにぎり、お茶やお水などを買って行った。

5月3日は祭日だったため総合病院の中はガラーンとしていた。
入院の手続きをしていると事務服を着たお姉さんが車椅子を持ってきて乗るように言われた。
そこまで痛くはないと言ったけど念のため乗って下さいと言われたので車椅子で産科の病棟まで運ばれることになった。

朝9時入院して陣痛室に入った。
陣痛室に運ばれると両親はまだ産まれないでしょ?と言って帰って行った。
陣痛室に着くと病院の分娩着に着替える様に言われた。
すでに部屋には1人居て苦しそうに痛みに耐えながら旦那さまが付き添っていた。
苦しみ方がどんどんひどくなって今にも死ぬんじゃないかと思えるほど苦しみ出した。
そんなに痛いのかと思うとかなりの恐怖が襲ってきた。
その人は11時頃になると隣の分娩台へと上がっていよいよお産になった。
医師と助産師の指導のもと色んな人の叫び声が聞こえて12時頃出産した。

テレビなんかでお産のシーンをチラっと見たこともあったけど、実際にそばで体感するのとはえらい違いだ。
あの今にも死にそうな痛がりようったらない。
あんな感じに自分もなるのかと思うと怖くてたまらなくなった。
おかげでなんと恐怖のあまり陣痛が遠のいてしまったのだ。
ホッとしたようなこれからどうなるのかと思うと心配にもなった。

午後になると友達や夫たちが様子を見にきてくれた。
でも私はお昼から陣痛が遠のいてしまったきり、お産に進む様子はない。
まだ産まれないのかと思うと友人も夫も残念そうだった。





続★陣痛

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