
明日はリメンバレンス・デー (Remembrance Day)。
イギリスでは11月11日に一番近い日曜日を、第一次・第二次大戦の戦没者追悼記念日として指定しています。造花のけし(ポッピー)を胸元につけ、戦没者を追悼します。
10年位前のこと、戦争で犠牲になった人達を偲ぼうと思い、ポッピーを売るおばあさんたちの所へ行きました。
『ポッピーをください』と言うと、おばあさんは私のことをジーっと見るだけ。あれ?耳が遠いのかな、と思い、もう一度繰り返しても、まだ私を見つめるだけ。どうしたのだろう?と、私も戸惑っていたら、おばあさんは突然、笑顔に変わって…
『このポッピーは戦争で犠牲になった"世界"の兵隊さんのためのものだから』と自分に言い聞かせるように私の募金を受け取り、一つポッピーを渡してくれました。
あとで友人に話して、やっと気づきました…そうか、日本は以前は敵対国だったのだ。
『私は中国人だからOK』って言えばいいじゃない?と冗談で流されたけれど、わざわざ言い分けそうに嘘をつく必要もないし…。
毎年、11月になるとポッピーの募金を集めているけれど、何となく、あのおばあさんのことが思い出されて、しばらくポッピーから敬遠していました。
でも、ここ数年は逆にあのおばあさんが言ったように『戦争で犠牲になった世界の兵隊さんのためだ』と思うようになりました。どの国が悪いというのではなく、戦争自体が悪いのだから。
戦争のない平和を祈って、今年も胸元にポッピーをつけています。