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今日もまた見事な快晴。飛び起きると、朝風呂を愉しみに行きました。のんびり浸かって部屋に戻ると、母と妹が明け方窓の外を何かが通った音で愕いたと騒いでいます。リスじゃないの?と言うと、ばたばた凄い音だったとの事。私、気づかなかったんですけれど…。母が朝風呂に行っている間に、私と妹は朝の散歩をする事にしました。温泉に向かう途中にある、小道が気になっていたのです。ちょうど中棚荘を見下ろすような場所に、道は通っていました。母がお風呂から戻ってきても、ここからならすぐ解るでしょう。うっかりストッキングにスリッパという、かなり歩き難い状態で来てしまった事を後悔するような道でしたが、朝の散策には持ってこいの場所。そして道の突き当たりに、「水明楼」はあります。 「水明楼」は小諸義塾の創設者である木村熊二氏が、明治31年に足柄町の士族屋敷にあった書斎を移築したものだそうです。中にはやはり古き時代を思わせる、急な階段がありました。恩師である木村氏のこの書斎に、島崎藤村もよく訪れ、ここから千曲川を眺める事を楽しんでいたとか。生憎現在は千曲川との間にマンションが立ち並び、彼の愛でていた風景は臨めませんが。なので私は水明楼前から中棚荘を見下ろしていました。そして母発見。鍵開いてないよと声を掛け、妹と来た道を戻りました。母に部屋の鍵を渡して、既に準備万端で朝食を待つばかりの私と妹は、朝食の案内を待つ火鉢の前に座って待ちました。漸く母が来て、朝食です。和の朝食メニューに、大きなすり鉢に入った美味しそうなとろろ。テーブルの上に並んだ美味しい朝食に、ご飯が進んでついついお替わりまで。だってとろろで一膳食べたいし。妹はご飯が大好きなので、お茶碗に山盛りよそってあげたのに、やはりお替わりしていました。 朝食後、テラスでコーヒーを飲もうと、荷物を持って母屋に向かいました。温泉コーヒーを頼んで、待っている間にチェックアウト。そこへ女将さんが見えました。今日はこれからスケッチに行くそうで、玄関前にやってきたマイクロバスに、スケッチツアーに参加する宿泊客が集まって来ています。善光寺に行かれるのですかと訊ねられ、結局それは取り止めた事を告げました。今日は私が小諸に来たかった一番の目的を果たす必要があり、それから善光寺まで行くと時間が遅くなってしまいます。今日は小淵沢の方まで行かなくてはならないので、運転手二名が否を唱えました。七年に一度の御開帳ですが、無理に行く事もありません。女将に御礼を言うと、中棚荘を後にしました。
2003年06月04日
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