2004年01月31日
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 こんばんわ。昨日に続きまして本日もけっこうきっつい内容をお届けいたします。

 そういえば、山口県の鶏インフルエンザが発生した養鶏場。あそこは手間暇かけてヒヨコちゃんから育てているのかな?

ではいきましょう。

本日のテーマは抗生物質です。

 さて、皆さん、抗生物質って具体的にどのようなものかご存知ですか?
 「医者にいくと処方してくれるとっても効く薬ってくらいしか
  しらない?」

そうですよね。私も自分で動物を育てる立場になるまではその程度の認識でしたから。

 では、ここで、抗生物質がなぜ病気に効果があるのかという点について考えていきましょう。
(ここでは物凄く大雑把に説明しますのでご了承ください。それと、ここでいう病気というのはウイルスが原因でおこるものに限定してます。そのへんを誤解なく。)

 ずばり、抗生物質ってのは病気の元になるウイルスをやっつけてくれます。
 ウイルスが抗生物質によって退治されると病気の元が無くなります。当然、身体も快方に向かいますよね。
 だから、ひどく風邪を引くとこの抗生物質が処方されるわけですね。
 これが抗生物質の効用です。とってもいい働きですよね?

でも、 問題はここからです。

このウイルスをやっつけるっていうのが曲者なんです。

どういうことかっていうと

「ウイルスだけでなく他の菌もすべて根こそぎやっつけてしまうん です。」 



 皆さんもご存知ではないでしょうか?

 もともと動物の腸内には善玉菌、悪玉菌ってのがおりますよね。

(よく色々な健康情報にこの善玉菌を増やすことが健康に繋がるっ てことは聞いたことがあると思います。)

 抗生物質はこの腸内の菌類もいっしょに退治してしまうのです。 




 抗生物質ってのはとっても不器用な奴で悪いウイルスをかたっぱしから退治するだけにとどまらず、身体にとって良い働きをする善玉菌なんかも含めてそこにいるすべてのウイルスや菌を根こそぎやっつけてしまう暴れん坊なのです。

 だから、抗生物質を使いすぎると体内に必要な菌までいなくなります。すると当然、身体の調子もおかしくなるに決まってます。だって、動物の腸内には身体の免疫機能の大半が集中してますから。

 わかりますか?

 てっとり早くいうと抗生物質ってのは摂り過ぎるとかえって身体の免疫機能を下げて弱い身体にしてしまう恐れがあるのです。

 それともうひとつ!こっちの方が重要です。

 ウイルスってのは生き延びるために絶えず進化します。

 抗生物質を与えすぎるとこの抗生物質に負けない強いウイルスが発生してしまう可能性があります。

 もし、万が一、このようなスーパーウイルスが発生し、それに感染するとすると・・・

 いくら抗生物質を処方しても病気のもとになるウイルスはどんどん増加していく。
 その一方で身体の中にある菌はどんどん死滅していく。

 するとどうなるかは想像つきますよね?

 ・・・最悪は死にます。

 だから、抗生物質を使用するときは慎重なのです。医者の判断が必ず必要になるのです。
 よって、風邪薬みたいに薬局で気軽に買うことが出来ないわけです。おわかりになります?

でここからが本日の本題。

この抗生物質。こんなにも危険な側面があるにも関わらず畜産業界ではかなり出回っています。

それも・・・

使ってない畜産物を探す方が実は大変なくらい。

(ここでは本業の鶏についての現状をお知らせします。でも似たよ うなことは他の畜産関係でも行われていると思うので参考にして 下さい。)

なぜ、そうなのかについてご説明しましょう。

畜産物は出荷する前に死んでしまったらもともこもありません。

 ブロイラーの鶏を例に出しましょう。

 ブロイラーって肉を出荷する前に死んだら今までの飼育にかけたすべての苦労が水の泡ですよね。

 だから、絶対病気でなんか死なせたくない。そして、なるべく肉を柔らかくしたい、1羽あたりの肉の量を増やしたい等々経営をしていくにあたってはこのような希望というのはごく自然に出てくると思います。

 そのため、まずはどんな育て方をするかというと運動は必要最低限に抑える。あまり、筋肉が発達すると肉が硬くなるのでなるべくさせない。

 つまり、運動もさほど出来ない、でも生存するには問題ない空間の狭さにする。そして、ご飯だけはきちんと食べさせるのです。

するとどうなるか想像つきますか?

もちろん、どんどん太っていく。

 人間でいえば肥満になるように育てるってイメージかな?

 当然、こんなことをすれば不健康に育ちます。

 病気にもなります。

 でも死んだらもともこもありません。安くて短期間で効果のある薬を使います。抗生物質のことです。 病気になったり、なりそうだったらすぐに使いたいですよね。

 だって、長生きさせるために飼育しているのではありません。あくまで肉として出荷するまでの間、生きていてくれれば問題がないのですから。

 となれば将来的な健康なんてのは無視です。とにかく病気にならないように薬で抑えて無事身体だけ大きくなったら、はい、さようなら。
 後はお肉工場に向かってレッツゴーです。

どうです?皆さん、こんな肉食べて身体にいいのかな?

 ちなみにこの抗生物質。出荷する日からさかのぼって30日前までとか60日前までとかまでしか使用してはいけませんっていうのが各畜産によって決まってます。

 なぜかというとそれ以後に使用した場合、残留して人間の口に入る可能性があるからです。

 裏を返すとその日までは実質使い放題の状態です。だって、その基準の日さえクリアーしていれば残留しませんって国が保証してしまっているのですから。

 これっていいわけありませんよね。だって食べるものを薬漬けで作るってんだから。


 だから、最近国が動いたのですよ。

 近年、畜産で使用されている抗生物質の量が増加傾向の一途をたどっているとして規制に向けた調査をこのほど開始したわけです。

 話が長くなってしまいました。卵を産む鶏の話に戻りましょう。

 先ほどはブロイラーを例に出しましたがこれって卵を産む鶏にも該当します。

 どういうことかっていうと養鶏場の鶏の飼育法については

①ヒヨコからずっと自分達の農場で飼育して卵を生産する自家育すう方式

②卵を産む直前までよその専門業者に頼んで育ててもらって産む直前の状態の鶏を購入して卵を生産する親鶏導入(他家育すうとでもいうのかな?)方式

 日本ではこの②の親鶏導入方式をとっている養鶏場がほとんどです。
 この②の親鶏導入方式購入する鶏達はさきほど説明したブロイラーの飼育方法と共通項があります。

 ・とりあえず出荷するのが前提

 ・それもクレームがつかない程度の健康状態でなおかつ安く飼育  する

 そうしないと儲かりませんから。
もちろん、

  ・餌も遺伝子組換え飼料ばかりがメイン

  ・病気になりかけたら薬を使用

  ・餌は計算してぎりぎりしか食べさせない

ってな具合です。

 こうして出来た鶏を養鶏場さんは健康な鶏として購入して飼育して皆さんが食べる卵を生産していくのです。

 どうですか?

 昨日までの餌の話と本日の飼育方法の話を聞くと卵とか肉とかって畜産関係のもの、食べたくないでしょう?

 そりゃ~こんなものばかり食べていたら病気になりますよ。

 アトピーが増えるわけですよね。

 まぁ、長くなりましたがこんな感じです。大部分の畜産って。

 なにせ、ビジネスですから。

 ちょっと、食べ物見る目が変わったのではありませんか?

 もちろん、この辺に疑問を感じている方も当然おられますよ!

 まぁ、そのへんを解決しようって出来たのが各地方にある○○クラブ○協ってやつでしょうね。

 たしかにこだわっている。でも価格はちょっと高い。

 後は安全を買うか、安さを買うかの判断です。

以上大変長くなりましたがご理解いただけましたでしょうか?

 ちなみに我が農場のある畜産王国北海道でも非遺伝子組換え飼料の限定使用と自家育すうを両方きちんと行っている養鶏場さんは今では伝説となっています。
 田舎にある数百羽程度の鶏を飼育しているところであれば可能性はありますがその分、手に入りずらい。もちろん、○○クラブ○協の卵の価格の比ではないくらい高いです。

我が家はどうかって?

 これだけどうどうと書いていますから、ひょっとすると伝説の養鶏場の一つかもしれません?

 後は、皆さんの想像にお任せします。何せこの日記、つぶやきでして営業ではありませんので。

それでは、また。

明日からはもっと明るい話題で行きたいと思います。

<終>





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最終更新日  2004年01月31日 20時14分27秒
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Re:畜産業界には抗生物質がつきもの?(完全版(1/31)  
えぞふじさん<br>>なにかこう全体的に熱いハートが伝わってきます。<br>-----<br>日記リンクいただき感謝いたします。<br>過去の日記をお読みいただき、過分な評価をいただきありがとうございました。<br>少しでも多くの方のお役に立てばと思っております。<br>こちらこそよろしくお願いいたします。 (2004年01月31日 22時46分29秒)

Re:畜産業界には抗生物質がつきもの?(完全版(1/31)  
なかなかいい勉強になります。<br>時々 見せてください。<br>有難うございました。 (2004年02月01日 08時35分03秒)

Re:畜産業界には抗生物質がつきもの?(完全版(1/31)  
どうぞ どうぞ 何時でも ご覧ください。<br><br>お気に入りに入れましたので宜しくお願いします。 (2004年02月01日 11時41分16秒)

Re:畜産業界には抗生物質がつきもの?(完全版(1/31)  
いい勉強になります。<br>ワイフが この抗生物質でやられました。<br>それで、普通の薬も飲まれなくなりましたよ。<br><br>この医者は、抗生物質の副作用を知らなかったのでしょうね。 (2004年02月02日 08時46分24秒)

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