5000系
京阪の5000系は、1970年に登場しました。もう40年近くになるのですね。5000系は、通勤ラッシュ時により多くの乗客を運ぶための工夫が随所に見られます。当時としては画期的な車両でした。
まず、すぐに目につくのが、片側5枚扉です。
ラッシュ用ドア(右)
1、3、5枚目の扉は常時使用しますが、2、4枚目の扉は朝のラッシュ時間帯のみ使用されます(それ以外の時間帯は閉じたままです)。一目で区別ができるように、ラッシュ用の扉の一部には塗装が施されていません。
「ラッシュ用ドア」
「ラッシュ用ドア」の表示
この扉のおかげで、乗客の乗り降りに要する時間を短縮でき、混雑のために起こっていた列車の遅延が少なくなったということです。
いまでは片側5枚扉や6枚扉は当たり前のようになりましたが、片側5枚扉以上の多扉は京阪5000系が日本初だということです。
また、扉を使用しないときには、閉鎖される部分も座席になります。朝のラッシュ時間には扉の上方に格納されている座席が降りてくるのです。この操作は乗客がいると危険なので、車庫や引き上げ線で行われるということで、一度TVで紹介されたのを見たことがあるだけです。
欠点もあります。まず、扉の上方に格納するという構造上、固定された座席と比べて座り心地に差があります。また、扉の位置が他の系列の車両と異なるため、整列乗車がしづらい面があります。