ぐうたらたぬき途中下車

ぐうたらたぬき途中下車

2009年08月29日
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カテゴリ: ちょっとした話題

金曜日は東京へ出張していました。

東京行きの「のぞみ」で普通車E列(つまり、東京に向かって左の窓側)の席に座って、ときどき車窓を眺めてました。

少し霞んでいましたが、雲の無いよい天気だったので、富士山が頂上まで見えました。持っていたケータイのカメラで撮ったのが、下の写真です。

新幹線から富士山を撮る

なんか変でしょ?

手前の電柱や右の建物が、みんな右から左に押されたように傾いています。でも、後ろの方の建物も、富士山も、なんの問題もなく、普通の景色です。

べつに心霊写真でもなく、カメラが壊れたわけでもありません。

新幹線は西から東に(つまり左から右に)高速で移動しています。ということは、相対的に景色は右から左に動いていきます。

電柱を考えてみましょう。もちろん、真っ直ぐに立っています。

ある瞬間、電柱は車窓の真ん中にあります。この瞬間を時刻 t としましょう。その次の瞬間、景色は左に移動します。ある短い時間(Δ t )が経ったとき、つまり時刻  t + Δt のとき、電柱は画面の左端にきたとしましょう。

1枚の写真が上のようになるということは、電柱の下の方は 時刻 t の時の画像で、電柱の上の方は時刻 t + Δt の時の画像であるはずです。

銀塩カメラのフィルムに相当するのが、デジタルカメラの撮像素子です。大きく分けて「CCD」と「CMOS」の2つのタイプがあるほか、デジタルデータに変換する仕組みにもいくつか方式があり、感度や撮影速度に差がつきます。もちろん値段もずいぶんと違います。ここでは性能についての議論はしませんが、ケータイに使われる撮像素子は値段の制約から性能の高いものはあまり使われません。

撮像素子からデータを取り出す場合、たとえば100万画素あれば、100万(1メガ)個のデータを取り出す必要があります。方式にもよりますが、上の写真の場合には、下から上へ順番にデータを取り出したと想像できます。その時間差が Δt です。遅い素子なら、Δt も大きくなります。

もし新幹線が時速270キロメートルで走行したとしましょう。秒速にすると75メートルです。もし1枚の画像データを得るのに0.1秒かかったとすれば、その間に7.5メートル移動することになります。単純にいえば、上の写真の一番下と一番上とで7メートルほどのブレがあることになります。あくまでそれは手元でのブレであり、離れた場所ほどブレは少なくなります。

ところで、なぜデータの取り出す順番が下から上になるのか、分かりますか?

そう、レンズです。レンズがあるので、撮像素子には上下逆の像が写ります。写真の右下が、撮像素子の左上になっているんですね。ちゃんと、上から下へとデジタルデータを生成しているのです。







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最終更新日  2013年12月02日 00時13分04秒
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