京阪交野線の郡津駅の西、釋尊寺の前の狭い道を南へ行くと、釋尊寺に隣接する場所に不思議な空間がありました。

鳥居がありますから、神社の境内です。鳥居を見ても、とくに神社の名前はありません。
奥に何やら見えています。左手の建物は何かの倉庫でしょうが、中に何が入っているのかよくわかりません。
村野神社遙拝所
大きさは2メートルほどでしょうか、大きな岩が積まれています。祭壇のような場所の柱には「村野神社遙拝所」と書かれた板が見えます。
「遙拝(ようはい)」というのは「参拝」と対をなす言葉で、「参拝」がそこへ行って拝むのに対して「遙拝」は遠くから拝むことを言います。
遠くから? 東に向いているようですので、西の方から拝んでいたのでしょうか?
山田神社 (2009年12月4日の記事)に行き当たりました。
山田神社の末社(同じ境内に奉られた神社)に「石神社(シャクジンのヤシロ)」という神社があります(そのときは紹介しませんでしたが)。その案内板には「寛弘元年 安倍晴明 藤田ノ里ニ滞在シテ修行シタ時ノ加持石ヲ田中修理亮芳秀ガ本社ノ傍ニ祀ル」と書かれていました。
平安時代の寛弘元年(1004年)、陰陽師の安倍晴明が藤田(とうだ)の里(山田神社の東付近)で修業をした? その時の加持石が祀られている? それがこの釈尊寺町にある??
ちなみに村野神社というのは、村野駅の東、村野浄水場の西にある神社で、山田神社と同様に片埜(かたの)神社(枚方市牧野阪)の神職の争いで分かれて出来た神社だそうですから、石神社も村野神社遙拝所も、同じ片埜神社の社地内だったのかもしれません。
同上
これが安倍晴明の加持石かどうかわかりませんが、山田神社の案内板の記述などを考えると、西方にあった「藤田の里」で修業したということと位置関係では符合しています。
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