東南隅と西南隅にある櫓(やぐら)の話をして、京都・二条城の話を終えたいと思います。
櫓は城の重要な防御拠点で、矢を収める武器庫ゆえに「矢倉」あるいは「矢蔵」とも書きます。矢だけでなく鉄砲なども収納していました。
二条城の櫓は9ヶ所(外堀・内堀のそれぞれ4隅と外堀北中央、そのうち内堀南西角が天守閣)ありましたが、火災などで失われ、外堀の2ヶ所(東南隅と西南隅)だけが現存します。両方とも重要文化財に指定されています。
二条城 東南隅櫓(南面)
二条城 西南隅櫓(西面)
どちらも2階建てですが、東南隅櫓のほうが西南隅櫓より一回り大きく、1階の屋根に「千鳥破風(ちどりはふ)」が載っているのが特徴です。一方の西南隅櫓は「唐破風(からはふ)」が載っています。
1階と2階の屋根の間にある小さな屋根の形状を見比べてください。東南隅櫓は三角形で直線的であるのに対し、西南隅櫓は優美な曲線で、対照的ですね。