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2005年09月23日
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重松さんの最新刊です。

中高年の心の機微を書かせたら世界一かも??と思う重松さんですので、
読み始める前は

「直球勝負で来たな でも負けない」  (って何に・・・)

と思って心の準備をしたつもりでしたけど、吹き飛びました
もうねえ、いちいち泣かされてしまいました。号泣ですよ(涙


7つの短編が収録されています。
そのうちの3つは、タイトルが

となっているので、連作だなあとはすぐわかります。
その先に収録されていた4編も「突然の死」というモチーフで統一されていて、
いろんな「その日」を語っていましたが、それだけではありませんでした。

この4編の主人公たちがすべて3つの連作に登場してきます。
だから、3つじゃなくて、1冊すべてが連作短編集ということなんでしょうね。
何気なく読んでいったら、「この人ってあの人!?」の驚きの連続。
とっても心憎い重松さんの登場のさせ方です。

彼らの背景を知っているから、余計にお話に厚みが出るような・・・・。


株式会社の会計の原則に「going concern」という言葉があります。
活動中の企業というのが直訳の意味なんですけど、
「続いていくことを前提として、企業というものを考えましょう」という原則です。

この前提がないとすべておかしなことになってしまいます。
だから、先だっての三菱自動車のように、「続いていかなくなりそう」になると、
この原則がなくなりそうなので、皆様ご注意を! ということになります。
来年に利益(借金)を繰越なんて、お金の報告書があっても意味ありませんもの。


思えば、

知らないうちに当たり前になっているんですよね。
この本は、その前提が突然断ち切られることになった人達のお話ですが、
誰にでも起こり得ることであるから共感して泣いちゃったりするし、
「続いていく前提」というものに乗っかっていることに気がついて、ふと不安を感じたりする訳です。


私の場合は終始「母モード」にロックオンで、
和美やトシくんの母と一緒に
子供を残して死ぬなんて・・・ 子供を残して・・・・
と病気以外の心痛もねえ・・・
文章以上にとっても感傷的になってしまいました。


重松さんのお話、どれも面白いし、普通の大人を鮮やかに書いていますけど、
やっぱり人生後半には「死」というものに触れる機会が増えるわけで・・・・。
今回のこの連作短編集は重松さんの書きたかった大きなテーマの一つかなあと思いました。
他の作品のことを考えても、避けて通れないテーマですし、
際立つ連作ぶりが、ずいぶん大切にしていたテーマじゃないかと思わせます。


  是非、読んでみてください

その日のまえに

装丁もとっても優しい感じで、よくあっています♪






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最終更新日  2005年09月23日 12時26分34秒
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