Tarsha's Trace

Tarsha's Trace

2008.07.31
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気分転換で、今夜の日記は長いです。





先週末(何曜日か忘れてしまった)の夕方、突然、2年ほど前に同じ寮に住んでいたトルコ人の友人が訪ねてきた。

ネブネブとしよう。

とにかく、平和を愛し、友を愛し、学ぶことを愛する素晴らしい友人で、彼自身はイスラム教徒だが、Buddhism にも強い興味関心を抱いていた。それで話すことも多かった。

彼はフィリピン留学を終えた後、アメリカの大学院の博士課程で平和学・紛争学を研究していることは知っていたが、それ以後は何も聞いていなかった。

突然の訪問に、驚きと喜びの再会。寮のベンチでしばし話す。

ネブネブは、博士課程のプロジェクトの1つで、フィリピンをはじめ、あちこちの国を数日単位で訪問しているそうだ。「超」「超」強行スケジュールである。

ほとんど部屋から出ない私は「カタツムリ」か?というほど、あちこちの国に行っている。


もう、ものすごく忙しいんだ。でも僕はこの生活が好きだよ。





ネブネブの研究テーマは何なの?


「多文化間・多宗教間の対話」だよ。・・・たいていの人は、キリスト教とイスラム教にのみ注目しているけれど、僕はそれに、仏教とヒンズー教を加えたいと思っている。


それは素晴らしいことだよ!


今思えば、ネブネブが考える「平和」の定義とは何なのか、聞いておけば良かったのにと思う。でもとにかく、尊敬する懐かしい友人に会えたこと自体が嬉しくて、研究内容よりも、お互いの近況を報告し合っていた。

ネブネブは言った。


これまで本当にたくさんの国に行ったよ。でも、不思議なんだ。僕が恋しくなるのはフィリピンなんだよ。・・・きっとその理由は、ここで素晴らしい友達に会えたこと、そしてあの女性に会えたからだよ。


かの女性とは、ターシャの友人。そして彼が深く愛した女性だった・・・


まだ彼女のことを好きなの?


ターシャも短刀直入に聞いてしまった。彼は宙に何かを見出そうとするような眼差しをしながら、神妙な声で答えた。


・・・忘れるのに、1,2年かかった。本当に時間がかかったよ。あれが僕にとっての初恋だったからね。


えぇ・・は、初恋って、普通、もっと早い時期じゃないっけ?


ボーイフレンドやガールフレンド程度のレベルだったらね。でも、本当にシリアスな、深い恋ってことだよ。それはあれが初めてだったんだ・・・ もちろん、傷つきもした。今はもう大丈夫だけどね。

僕がどんなに相手を思い、何か運命的なものを感じても、相手が何も感じていないのであれば、仕方がない。それだけのことさ。それでいいんだ。それでも僕は彼女の幸福を祈っている。・・・あの恋は、僕を成長させてくれたよ。



両手を広げながら、ネブネブは笑って言った。

そうやって自然に笑えるようになるまで、長い間、切ない心の痛みと哀しみに耐えたんだね。

ターシャ、なんて受け答えしたんだっけ? なんかベタなことしか言ってなかった気がする。(汗) これって、圧倒的な経験の深さの差なんだろうか・・?

ネブネブは口元で、祈るように手を組んだ。


でもね、あの経験を通して僕は分かったよ。愛は美しいんだ、とても。

本当にその人を愛したら、何があっても、その人に傷ついてほしくないと思うんだ。だから、言葉1つにも、振る舞い1つにも心を配る。それって、美しいことだと思わないかい?



私は彼の言葉を、とても美しいと思った。そして、そう思う彼の心が。



1時間後、パシャパシャ2人で写真を撮って寮の外へ。

ちなみに彼のカメラはニコン、ノートパソコンはトウシバ、あとなんだっけ? 他の電子器具もすべて日本のメーカーだった。


僕、日本が大好きなんだよ。


彼が知っている友人は、もうここに私しかいなかった。うっ・・・(汗) あえて言い訳をすれば、彼の友人はほとんどが交換留学生か、学部の3、4年生、もしくはもうすぐ卒業の院生ばかりだったのです。

翌日はマレーシアに旅立つというネブネブだった。彼の名前を、ターシャのご祈念帳に新たに書き込んだ。 これからまた、信じがたいほど沢山の国に行く彼の健康と安全無事故、研究の成功と幸福を祈るため。






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最終更新日  2008.07.31 22:48:17
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Re:トルコの友人と愛について語る  
携帯からskyです さん
深いね。
美しいね。
若い時の恋愛の話って浮わつくか感傷に走るか、それも悪くない若さの特権なんだけど、
この日記とTarshaさんと、ネブネブ氏?
携帯からだと日記見ながらコメント打てないので記憶怪しいから失礼がないか心配ですが、
その彼の存在、生き方、語って下さったことに感謝です。
深いね。
美しいね。
あと普遍的だね。
Tarshaさんが書いて下さってるように、こういう愛は個人の間だけじゃなく
社会にも世界にも人間だけじゃなく自然界にも通じるなぁと思いました。
ありがとう。
聞かせてくれてありがとう。
(2008.07.31 23:40:21)

Re[1]:トルコの友人と愛について語る(07/31)  
おぉ、Skyさん!こんな長文の日記を携帯から見て下さったんですね。大変なのに!(>_<) 嬉しいコメントまで・・・本当にありがとう。

こういうのを、心が豊かになる恋というんだろうね。それを全うするのは、なかなか難しいことでもあるけどね。往々にして、利己的になってしまうから・・・

相手を自分のためではなく、相手の立場にたって、相手のために「思う」のであれば、自分の中の悲しみも己の心を耕すのかな。他者への「尊敬」がなければできないことなのかもしれないね。



(2008.08.01 14:34:45)

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