日々、是、ざつぶん

日々、是、ざつぶん

July 15, 2005
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カテゴリ: オホーツク応援隊
今日は、やふーがはじめた 「Yahoo! JAPAN文学賞」 の話でもしようか……と思ったんだけど、たすくっちがはじめてTBを受けた知床の話題がブログ界でも席巻しつつあるようなので、この際「初TB記念」として知床の話題の続きを書こうかな~と思います。

ところで。
TBしてくれたブログさんから、知床関連の話題を順番に渡り歩いて、それぞれの文章をこそ~りと拝見させていただいたんですが……なんだか、読むコメントそれぞれ、書いてる内容が似たり寄ったり(むしろ、普遍的)だな~と思っちゃいました(曰く、「他の遺産と同じように、ゴミ問題に気を付けろ」だの、「地元は観光ばかりに気をとられるな」だの……)。

……ええっと(汗)。
にわか知床ファンのたすくっちが言うのも何ですが、「知床の姿」って、意外にも世間ではあまり知られていないんだなぁ……というのが、エセ地元民の自分にもちょいとショックでした。

そこで、今回は「しれとこトリビア」と題しまして、たすくっちが知ってる限りの知床情報を集めてみようかなと思います。


その1…… 知床の環境保護運動は、約30年前からすでにはじまっている。

「しれとこ100平方メートル運動」と言います。1970年代の「知床旅情」の大ヒットによる知床への観光ブーム、そして当時の日本を席巻していた「日本列島改造論」に基づく土地投機ブームは、静かだった知床にも容赦なく押し寄せ、開拓跡地が不動産業者によって買い占められていきました。

現在は目標金額を達成し、ほとんどの土地を買い戻すことができました。次の段階である「100平方メートル運動の森・トラスト」が始まっています。

つまり。
知床は、自然型観光地の中では、 日本の環境保護行政の大先進地 だったりします。むしろ個人的には、ここが世界遺産登録による観光客増 ごとき でダメになるようなら、その前に日本全体の自然環境の方が先に全滅してるんじゃないかなと思う(爆死)。
実際、今知床を保護する上で一番深刻な問題は、 増えすぎたエゾシカの食害 なんじゃないのかな。


その2…… 現在の斜里町長は、林野庁の知床国有林伐採に反対して当選した。

南アフリカのダーバンで男泣きしてらっしゃった午来 昌(ごらい さかえ)町長のこと。彼の行政運営の真ん中には、しっかりと「知床の環境を守ること」という芯が一本、真っ直ぐに通ってると思います。そしてもちろん、そんな町長を当選させ続けてる地元町民にも(一部には反対派もあるそうだけど)。
特に、午来町長は遺産登録のために実に12年も戦い続けてきた人なわけで、「登録と共に生じる遺産を保護する『義務』」について、最も理解している人の一人だと思う。

…むしろ、「知床観光活性化」に湧いてるのは、「ぷちとーきょー」札幌のおエラいさんたちのような気がするんだよなぁ。北海道はまだまだ不景気から抜け出る気配が見えないし……(遠い目)。


「知床・羅臼まちづくり基金」の知床保護への寄付金第1号は東京の人

その1とその2が斜里町の話だったので、羅臼町からも。この「まちづくり基金」はオソロしいくらい財政状況が危機的な羅臼町が、それでも町に必要な資金を広く寄付金として集めるために作られたもの。次の3つの事業から目的を選んで寄付ができます。

(1)知床の自然保護・保全に関する事業
(2)医療・保健・福祉のまちづくり推進に関する事業
(3)北方領土運動に関する事業

ちなみに、(2)は主に、老朽化の進む町立病院を新しくするために積み立てられるものと思われます。(3)はまぁ……いまいち使い道のイメージが湧かないけど(爆)。




このように見ていくと、実は知床の「世界自然遺産登録」を「客寄せパンダ」のように思ってるのは、国や道のオエライさんたち、そして肝心の観光客の皆さんの方が強いんではないかなと思います。
特に羅臼町は、労働力人口の実に6割以上が漁業に従事しているという「魚のまち」です。海の生態系を守るために漁業制限をされてしまったら、自分たちが生活できなくなるかもしれない……その不安を抱えたまま、それでも遺産登録を目指すことを承諾したのです。

もう1度言いましょう。
知床に限らず、「世界遺産」を保護し続けていくことは、その国の『義務』なのです。

ユネスコの考え方 は、普通の日本人が考えているよりずっとシビアです。
遺産を守るためなら、そこに住んでる人々に「死ね」と言うに等しい勧告を平気で出します(ソースが見つからないけど、最近落書きされた文化遺産もあったよね。あれ、地元の人の話でしょ?遺産に登録されても、地元にとってはメリットってあんまりなかったりするのよ)
中でも知床に求められた要請は、共に登録された他の自然遺産と比べてもかなり厳しい内容になってます。

けれども、それはアイヌの時代から「自然と共生してきた」知床の人々をも否定することにも繋がるのではないか、と、個人的には思います。
「自然との共生」を否定することは、同時に、アイヌの文化を否定することにもなってしまうのではないかと。

だから、知床を訪れる全ての人に、心に刻んでもらいたい。
人間も自然の一部であることを。
自然を守れなくなったら、人間も住めなくなってしまうんだということを。

たすくっちも、もっともっと勉強しなきゃなぁ、と思います。
ちなみに、下の写真は前回言ってた漂流中の空き缶です…………(怒)





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Last updated  July 16, 2005 09:48:14 AMコメント(0) | コメントを書く


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