あたしはあたしの道をいく

2006.02.24
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カテゴリ: 本@浅田次郎
天切り松闇がたり(第3巻)


スカっとしたいとき、ちょっと気分的に低調なとき、
あたしが読みたくなるのが、浅田次郎。
特にこのシリーズはね、自信が無いときにオススメ。

ハタチ頃は、そういう低調なときには決まって
森瑤子のエッセイを読んでたんですけれどね。
最近は浅田次郎です。

この二人、共通点があるの。
とっても粋だってこと。


天切り松、ってのは
天井切りってドロボウの技を持つ、主人公(松)のこと。
カタギじゃない世界のことを、延々語ってくれる、
説教ジジイです。

こいつがチャキチャキの江戸弁。
出てくる人たちも、江戸弁。
これが小気味良いんですねえ♪
落語聞いてるみたい。
(あたし、落語好きなんですよ)

浅田次郎の書く登場人物は、
いつも肩で風を切って歩いてるみたい。

そのくせデンっと足元はちゃんと地を踏みしめてるの。

いいなあ、こんな説教されたいよ(TT-TT)
あたし、ジジイの説教って嫌いじゃないのよ。
説教って、その人の人生そのものだよね。
だからさ、聞いてるとその人が歩いてきた道が見える気がするの。

その分、世界が広くなる気がする。

経験に基づく説教。
これって、素敵だよねえ。
ウンチク垂れられるよか、よっぽどいい。
単にウンチク垂れ流したって、全然響かないよね。
誰某が何て言ってる、あの本で何て書かれてる。
そんな知識レベルのお話で買えるのは、
「博学ですね♪」って感心してもらうことじゃなかろうか。

経験に基づく説教は、重い。
世の中の説教オヤジ、もっとこのことを認識してくれたら良いのに。
そしたら、宴席の酔っ払いオヤジもずいぶん格があがるだろうにさ。
てーか、経験に基づく説教、聴きたいよなあ。



ちなみに、漫画化もされてるんですが、
これもまたかっこいいのよ。
「股割って仁義切る」って言われたって、
あたしにゃ分からない風俗ですしね。
そういうトコはやっぱ、マンガのもんです。

天切り松闇がたり(1)





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Last updated  2006.02.24 12:31:15
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