あたしはあたしの道をいく

2006.06.21
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カテゴリ:
新・人間の証明(上) 新・人間の証明(下)

初めて「悪魔の飽食」以外の森村誠一を読んだ。
niji さんに「悪魔の飽食シリーズ」を教えていただいて、
まっすぐその本を目指して買いに走っちゃったんで、
森村誠一って作家自体を全く知らないんだけれども、
もしかして、推理小説作家???

本屋に行ってビックリしたこと。
森村誠一って、オソロシイ名前の作品が多いのね。
「悪魔の飽食」もそうだったけど、「ナントカの証明」とか、
「ナントカの条件」とか、重たい掲題が多くてビックリした。

作品の数にも圧倒されたけど、題名にも圧倒された。

今回、読んだ「新・人間の証明」。
「悪魔の飽食」のあとがきでこんなすごい反響は「人間の証明」以来だ、
と書いていたので、「人間の証明」って作品を読んでみたくなって探しました。

ハイ、ここで間違い発見☆

あたしが買ったのは「新・人間の証明」。
「悪魔の飽食」で触れられていた「人間の証明」は別の作品です。
同じシリーズではあるみたいだけれど、別の作品です。
しかもそっちの方が先の作品です。
失敗したぁ!!
前作が関わる部分、さっぱり分からん!!!


現代(たぶん、昭和50年代)を舞台にしているけれど、
下敷きになっているのは、関東軍第731部隊です。
つまり、「悪魔の飽食」で取り上げられた、あの悪魔の部隊。

もー、731に関するものだとは思ってなかったんで、
読みながら「ギャー!」でしたよ(>_<)


こちらは小説なので誇張もありますし、登場人物の主観も付け加えられています。
も、これこそ「ぎゃー!」って感じ。
書かれている内容は「悪魔の飽食」そのままなのに、
心情によっぽど訴えかけてくるものだから、辛い。
「悪魔の飽食」もたいがい酷かったけど、
心情的に引き付けられると、訴えてくる大きさって全然違う。

だけど、「悪魔の飽食」と重複する部分がすごくたくさんあって、
作者の731部隊へかける情熱がとてもよく伝わってきた。
もう一つの「悪魔の飽食」と言って良いと思う。

推理小説だったので、731が深く関わってくる、
と言うこと以外は書けずに居るけれども、スジとしても面白いと思う。
森村誠一、こんな重たい小説ばっかり書いてるのかなあ。
他のも読んでみたい。

とりあえず、シリーズの「人間の証明」からだな(笑
シリーズだから、前作について書かれた部分はさっぱり分からなかったもの。
この謎は早いトコ、解消したい。






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Last updated  2006.06.21 12:24:45 コメントを書く
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