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2013.12.03
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カテゴリ: 読書感想文

最近、読んだミステリー二冊です
大好きなコージーミステリーよりは本格的なものですが、
凝ったトリックはなく、
人間関係と言葉の綾が織りなすミステリーなところは、私好み
舞台がドイツの一地方で、御馴染の人たちが事件を解決するのも私好み
萌えキャラや黒髪巨乳キャラや非現実的な超人もいなくて、
特定女子にもてたいがために頑張る欲望まみれの男子もいない
非常に地に足のついた本格的ミステリーですw

ネレ・ノイハウス
「深い疵」
「白雪姫には死んでもらう」

主人公はオリヴァー主席警部とピア警部の男女ペア
それぞれ妻、婚約者がいるので、信頼はしていても恋愛はなし
貴族らしく人たらしで礼儀正しいオリヴァーと
女性らしい気付きとなかなか大胆な行動をするピアの
組み合わせが絶妙です

「深い疵」


【送料無料】深い疵 [ ネレ・ノイハウス ]
ホロコーストを生き残り、アメリカ大統領顧問をつとめた
著名なユダヤ人が射殺された。凶器は第二次大戦期の拳銃で、
現場には「16145」の数字が残されていた。
司法解剖の結果、被害者がナチスの武装親衛隊員だったという
驚愕の事実が判明する。そして第二、第三の殺人が発生。
被害者の過去を探り、犯行に及んだのは何者なのか。

ドイツにおけるナチスって、今でもこういう扱いなのね~と新鮮でした。
私の感覚では、ナチスったら
「親衛隊は金髪碧眼の美青年揃い!」
「制服とマントと帽子が、恰好いい~~~~」
「ルーデル!ルーデル!スツーカの悪魔!!!」
と燃えと萌えの宝庫なんですが、
ドイツでは、ナチスに加担していたのは秘匿すべき恥なんですね、いまだに
......まぁ、すべての戦争の罪を押し付けたんだから、
仕方ないったら仕方ないんだけどね

で、この話では、
ユダヤ人の筈なのに体にナチス親衛隊員の印が刻まれていたり、
射殺死体の傍に謎の数字が血文字で書かれていたり、
地元の名士一族の複雑な親戚関係が入り組んでいたり、
その上、第二次大戦中の話も絡んできて、
まぁ、どこまで読んでも真実が見えてこない

しかも、耳慣れないドイツの名前ばかりなので、
名前だけでは、男か女かわかんなくなり、私の頭の中ではさらに混乱する人間関係
登場人物紹介だけで28人書かれているから、もう大変

誰が誰とどういう関係で、いつどこで何をしたのか、
一つ一つが、読み終えると見事なタペストリーのように折り重なり、あるべきところに配置されていることに気付き、
ただただ感嘆

そして「白雪姫には死んでもらう」

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なかなか衝撃的なタイトルですが、今度は冤罪を主張しながらも、誰にも信じてもらえない男の話

空軍基地跡地の燃料貯蔵槽から人骨が発見された。
剣士の結果、11年前の連続少女殺害事件の被害者だと判明。
折しも、犯人として逮捕された男が刑期を終え、故郷に戻っていた。
彼は冤罪だと主張していたが村人たちに受け入れられず、暴力をふるわれ、
母親まで歩道橋から突き落とされてしまう。
捜査に当たる刑事オリヴァーとピア。
人間のおぞましさと魅力を描いた衝撃の警察小説。

こちらも、「深い疵」同様、複雑な人間関係が鍵です。
小さな村で、幼馴染だったり、互いの店の客だったり、
雇主と労働者だったり、縁戚関係だったりする中で、
嫉妬や羨望や媚や友情が入り混じって、
小さな嘘が何人もの人の人生を狂わせていきます。
一人の青年をスケープゴートにしたことで、
一見、秩序と結束を取り戻したように見えた村が、
たった一人の少女の登場で、歪み、崩壊していく過程が、とても生々しい。
愛する人に愛してもらうために、愛する人を陥れて、
救いの女神になろうとした女性も怖いけど可哀想でしたね。
それ以上に、すべての裏で糸を引いていた人物が意外でした。
舞台がドイツってだけで、筋立ては横溝正史の世界。

この話ではオリヴァーとピアもそれぞれ新しい人生に踏み出すので、
そっちも気になるところですが、
続きは出るんでしょうかね~
私の気に入った本は、なかなか三冊目が出ないのですが、
さすがに「本屋大賞3位」になったのですから、
次々、出るはずです......出るといいな......出ることを祈ります。






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最終更新日  2013.12.04 00:32:34
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